「了解しました」と「承知しました」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「了解しました」と「承知しました」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる「了解しました」「承知しました」について、それぞれの意味や使い方や、二つの言葉の違い等を分かりやすく説明します。

「了解しました」とは?

「事情を思いやって納得したり、理解したこと」を意味する丁寧な表現です。

「了解」が、「事情を思いやって納得や、理解すること」を意味し、「しました」「する」の丁寧語の「します」の過去形であるため、冒頭の意味となるのです。

この「了解しました」は丁寧語ですが、謙譲語ではないので、同僚や目下の人に対して使う言葉で、取引先の方や目上の人に使うと失礼になるので、注意が必要です。

「了解しました」の使い方

・『明日午前10時集合ですね。了解しました』
・『了解しました。メンバーに伝えておきます』
・『依頼の件、了解しました』


「承知しました」とは?

「承知しました」は、「事情を思いやって納得したり、理解したこと」を意味する丁寧な敬語表現です。

すなわち、「了解しました」の敬語表現と言える言葉です。

「承知する」が、「理解するや、分かる、了解する」の謙譲語で、その丁寧語表現の過去形なので、上記の意味となるのです。

この言葉は、謙譲語と丁寧語を組み合わせた敬語表現なので、目上の人や取引先の方にも使える言葉です。

ちなみに、「承知しました」より、「承知いたしました」とした方が、より丁寧な表現となります。

しかし、この表現は「承知する」が謙譲語だとすると、二重敬語に当たることになります。

「承知する」が謙譲語か否か、「承知いたしました」が二重敬語に当たるか否かは別にして、この表現も広く使われています。

ただ、「承知しました」で十分敬意のこもった表現だと認知されており、あえて疑問の残るこの表現を使わなくても良いと言えるでしょう。

「承知しました」の使い方

・『取引先のA氏にアポイントを取る件、承知しました』
・『承知しました。ロンドンへ飛行機の手配を至急いたします』
・『承知しました。在庫の確認をいたします』

「了解しました」と「承知しました」の違い

「了解しました」「承知しました」は、いずれも 「事情を思いやって納得したり、理解したこと」を意味する言葉です。

意味は同じですが、「了解しました」は丁寧語表現であり、一方の「承知しました」は丁寧な謙譲語表現だと言う違いがあり、使うべき相手が違う言葉と言えます。

すなわち、「了解しました」は同僚や、後輩等に使い、「承知しました」は上司や取引先の方などの目上の人に使うべきで、二つの言葉を上手に使い分けることが大切だと言うことになります。

まとめ

「了解しました」「承知しました」は、いずれも 「事情を思いやって納得したり、理解したこと」を意味する言葉です。

違いとしては、「承知しました」は敬語表現ですが、「了解しました」は敬語ではない点です。

従って、二つの言葉は相手に応じて使い分けるべき言葉と言えます。