「申し遅れましたが」と「申します」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「申し遅れましたが」とは?
まずはじめに「申し遅れましたが」について解説していきます。
この言葉は、自分の説明を後付けでする場合によく使われます。
例えば、だいぶ会話をした後に、名乗っていいなかった場合に「申し遅れましたが、私はA社の〇〇と申します」などと使用でします。
「申す」は「言う」をへりくだった言い方ですので、「言い遅れたが」もしくは「言うのを忘れてたが」などと言い換えることもできるでしょう。
「申します」とは?
つぎに「申します」を解説します。
先の説明の通り「申す」は「言う」を意味する言葉で、へりくだった豹変をしたものです。
そのため「申します」は「言う」を「言います」と敬語表現したものになります。
このことから分かる通り「申します」は「言う」に敬語表現と謙譲表現を加えたものであるのです。
「申し遅れましたが」と「申します」の違い
それでは「申し遅れましたが」と「申します」の違いはどこにあるでしょうか。
まず「申し遅れましたが」は自分が「言う」のが遅れた状態を示しています。
これに対して「申します」は、今「言っている」もしくは「これから言う」状態の場合に使います。
このように「申し遅れましたが」と「申します」は示している状態が違い、それにより使い方や使う場面が異なってくると考えるとよいでしょう。
「申し遅れましたが」の例文
ここでは「申し遅れましたが」の例文を挙げていきます。
続ける言葉は、自分のこと、もしくは自分の所属する団体のことを説明するものであれば、汎用的に使うことができるのが分かるはずです。
・『申し遅れましたが、私は〇〇と申します』
・『申し遅れましたが、あらためて自己紹介します』
・『申し遅れましたが、私はA社の者でして』
・『申し遅れましたが、私たちの団体は』
「申します」の例文
ここでは「申します」の例文を挙げていきます。
これらの例文からも分かる通り、「申します」は自分でも他人でも使えます。
また、会社や製品に対しても使えることが分かるはずです。
・『私は〇〇と申します』
・『私たちの会社は〇〇と申します』
・『この者の名前は〇〇と申します』
・『こちらの製品は〇〇と申します』
まとめ
このように「申し遅れましたが」と「申します」は示している状態が異なります。
そのため、使う場面や使い方も全く異なると考えてよいでしょう。
どちらの表現も、ビジネスで使う機会が多いものですから、適切に使い分けることができるようにしておくとよいフレーズであると言えます。