「お招き」と「お誘い」、どちらも同じような意味ですが、少し違いがあります。
詳しい意味と、違いについて説明していきます。
「お招き」とは?
「おまねき」と読み、「招く」という言葉に「お」をつけて敬語にした言葉です。
「招く」とは、手を振って呼び寄せるという意味や、仕事をしてもらうために礼をつくして呼ぶという意味、こちらに来てもらおうと誘うことという意味があります。
「お招き」と言った場合には、招待するという意味で使うことが多くなります。
例えば、「発表会にお招きする」や、「特別ゲストをお招きしました」などです。
「お招き」は、自分が相手をこちらに呼んだときにも使えますが、招かれたときにも使えます。
その場合は、「お招きいただき、ありがとうございます」などと、使います。
「お誘い」とは?
「お誘い」と読み、自分と同じ行動をとるように勧めることや勧誘、誘惑という意味の「誘い」に「お」を付けた言葉になります。
「お(ご)」は、付けることで、謙譲語、尊敬語、丁寧語になる接頭辞です。
自分が目上の相手を誘うときに「お誘い」と言った時には、謙譲語となります。
取引先などに対し、「今度、お誘いいただきますようお願いいたします」と言った場合には尊敬語となります。
単に丁寧に言いたいときにも、「お誘い」ということがあります。
友達に対して、「こんど、お誘いするね」などと、使います。
「お招き」と「お誘い」の違い
「お招き」も「お誘い」も、どちらも相手を誘うときに使う言葉です。
違いは、「お招き」は、パーティーや自宅などに人を招くときに使うことが多いのに対し、「お誘い」は、相手と一緒に何かをするときや、旅行に行く時などに使うことが出来る点です。
どちらかというと、「お誘い」の方がカジュアルな印象なので、かしこまった式などに誘われた時には、「お招き」を使う方が、より、ふさわしいといえるでしょう。
「お招き」の例文
・『この度は、このような素敵な会にお招きいただき、ありがとうございました』
・『お招きにあずかり、光栄に思います』
・『先日は、お招きにあずかりまして誠にありがとうございました』
・『夫の上司を自宅にお招きするために、週末は朝から家の掃除を行いました』
「お誘い」の例文
・『ご案内方々、お誘い申し上げます』
・『旅行へのお誘いをしたくて、メールしました』
・『もしよろしければ、今週末ゴルフにお誘いしてもよろしいでしょうか』
・『せっかくのお誘いですが、あいにくその日は用事が入っております。本当に申し訳ございません』
まとめ
「お招き」と「お誘い」の意味と違いについてみてきました。
どちらも同じように使えますが、「お誘い」は、いろいろな意味で使えるのに対し、「お招き」は、かしこまった席に招待された場合や、目上の人に対して使う言葉になります。