「ご苦労様です」と「お疲れ様です」の言葉の違いとは?使い方や例文など分かりやすく解釈

「ご苦労様です」と「お疲れ様です」の言葉の違いとは? ビジネス用語【二語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる慣用句の「ご苦労様です」「お疲れ様です」について、その意味や使い方等について分かりやすく説明します。

「ご苦労様です」とは?

「ご苦労様です」の慣用句の意味は、言うまでもなく「ご苦労をおかけします」と、他人に仕事などを依頼した際に、その労をねぎらう言葉です。

「ご苦労様」の言葉は、一般的には目上の人から目下の人に使う言葉とされています。

言葉の構成は丁寧語表現となっていますが、部下が上司等に向かって使うことは失礼とされており、使用には注意が必要です。

「ご苦労様です」の使い方

「ご苦労様です」は、以下の例文のように使われます。

・『遅くまで残業、ご苦労様です』
・『急なアメリカ出張、ご苦労様です』
・『お得意様への資料の作成、ご苦労様です』


「お疲れ様です」とは?

「お疲れ様です」の言葉の意味も、言うまでもなく「お疲れになられたでしょう」と、仕事等の労をねぎらう言葉です。

この「お疲れ様です」は、上司から部下へも使われますし、部下から上司に対しても使われており、ねぎらいの言葉として非常に便利で、上下の関係なく広く使われています。

しかし「お疲れ様です」の言葉も、部下から上司に向かって使うのは、失礼だと捉えられる方もいます。

理由は、そもそも部下が上司をねぎらう事が不適切だと言うもので、年配者の中にはそうした考えの方もおられます。

こうした考え方はあるものの、秘書検定では上司や目上の人には.「お疲れ様です」を使うことが正解とされており、実際には上司に向かって使っても、問題ないと言えます。

もし、社長や重役に向かって使うには、少しぞんざいな感じがして気が引けるなら、「お疲れ様でございます」と丁重な表現にすれば良いでしょう。

このように、社内の上司に向かって使うのは問題ありませんが、社外の取引先等の方には余り使うべきではないと言えます。

やはり失礼だと捉えられる可能性があるためで、他の言葉に言い換えた方が無難と言えます。

例えば、先方から自社に出向いてこられたような場合には、「ご足労いただきありがとうございます」とすれば良いですし、何気ない挨拶的な意味で使う場合には「いつもお世話になっております」などと言い換えるのがお勧めです。

「お疲れ様です」の使い方

「お疲れ様です」は、以下の例文のように使われます。

・『お疲れ様です。お先に失礼します』
・『外回り、お疲れ様です』
・『お疲れ様です。経理部の○○ですが・・・』

「ご苦労様です」と「お疲れ様です」の違い

「ご苦労様です」「お疲れ様です」は、いずれもビジネスシーンで仕事の労をねぎらう際に使われる言葉です。

一般的には「ご苦労様です」は、上司等の目上の人が部下等の目下の人に対して使うべき慣用句であり、それに対して「お疲れ様です」の方は、上下の関係なく使うことが出来ると言う違いがあります。

「ご苦労様です」は上→下、「お疲れ様です」は下→上と使い分ける習慣を付ければ、間違いないと言えます。

また取引先の方など社外の人には、「お疲れ様です」も失礼だと捉えられるリスクを避けるため、使わない方が良いと言えます。

まとめ

一般的には「ご苦労様です」は、上司等の目上の人が部下等の目下の人に対して使うべき慣用句であり、それに対して「お疲れ様です」の方は、上下の関係なく使うことが出来ると言う違いがあります。

また、社外の人には「お疲れ様です」も、使うのを避けた方が無難と言えます。