この記事では「お世話になっております」と「お世話になります」の違いを解説します。
「お世話になっております」とは?
面倒を見てもらっていてありがとうございます。
間を取り持ってもらっていてありがとうございます。
といった意味です。
この言葉に「ありがとうございます」という言葉は含まれていませんが、実際口に出していなくても感謝の気持ちが込められています。
世話には、面倒を見る、間を取り持つという意味があります。
犬を飼っているとします。
飼い主は、犬にエサを与えたり、散歩に連れていったりすることでしょう。
こういった犬に対して行っている行為が面倒を見るで、世話です。
人間に対しての場合だと、仕事の相談にのるなどがこれにあたります。
取り持つは、間に入って物事がうまくいくように面倒を見ることをいいます。
たとえば、AさんとBさんの間にDさんが入って、AさんとBさんの仲をよくするといったことです。
「なって」はなるのことで、すでに出来上がっているといった意味です。
「お世話になります」とは?
これから面倒をみてもらうことになる、これから間を取り持ってもらうことになるといった意味です。
いろいろと面倒をみてもらってありがとうございますといった意味が込められています。
「なる」には状態や形が変わる、ある時期に至るといった意味があります。
この言葉は、これまで面倒を見てもらっていなかったけれど、これから面倒を見てもらうという状態に変わるといった意味合いになります。
たとえば、大家さんも住むアパートに引っ越してきたとします。
これから大家さんにはいろいろと世話になることがあるでしょう。
家賃を支払ったり、アパートの管理をしてもらったりなど、かかわることはさまざまあります。
これからそういったことになるので、よろしくお願いします、いろいろやってくれてありがとうございます、といった意味を込めてこの言葉が使われます。
この言葉は、普段から何かをしてもらっている人に対しても使用をします。
「お世話になっております」と「お世話になります」の違い
面倒を見てもらう、取り持ってもらうという意味を含む点は同じです。
違いは使い方です。
前者はこれまで世話になっている人に対して使用をします。
後者はこれから世話になる人に使用をします。
しかし、初対面でいきなり使うことは少なく、ある程度面識がある場合にいいます。
「お世話になっております」の例文
・『お世話になっておりますと書かれたメール』
・『日頃からお世話になっております』
・『息子がいつもお世話になっております』
・『大変お世話になっております』
「お世話になります」の例文
・『これからお世話になります』
・『15日からお世話になります』
・『会場ではお世話になります』
・『お世話になりますと球団に入ってきた』
まとめ
2つの言葉の意味に大きな違いはありませんが、使われる場面に違いがあります。