「ご覧になれます」と「ご覧いただけます」の違いについての解説です。
「ご覧になれます」とは?
「ご覧になれます」は、見ることが可能であるという意味です。
そのうえで、このワードは尊敬語なので、使用においては、万能で、とりあえず見ることが可能ですと公言したい場合にビジネスでは使用されます。
万能ということですから、社長であれ部長であれ部下に対しても見ることが可能だと伝えるのですが、問題は、部下の場合、上司側がこのワードを使用した場合、部下に対して尊敬の念を込めるとは何事かとなり、自分のほうが格上の場合、使用してはいけないという社会のルールが実は存在しています。
「ご覧になれます」の使い方
「ご覧になれます」は、見ることが可能だということを相手に公言するために使用します。
公言する際、この言葉は、かなり万能に使用が可能でこちら側の意向において事実を伝える場合において、上司であれ部下であれお客さんであれ、どのような人物でも対象者にしてみることが可能だと公言が可能です。
「ご覧いただけます」とは?
「ご覧いただけます」は、かしこまって、相手側に見てほしいとお願いするワードです。
このワードは、尊敬語と謙譲語を合わせているため、意味においては、かしこまったうえで相手側に見ることが可能であるという事実を伝えるワードです。
ではなぜ、お願いベースになるの?という疑問ですが、かしこまって相手に何か物を伝える場合、お願いベースになるというのがビジネスの原則であるがゆえ、「ご覧いただけます」は、お願いベースで物事を頼むという意味になります。
「ご覧いただけます」の使い方
「ご覧いただけます」は、相手側に対してお願いベースでみることが可能なので見てもよいですよと伝える場合に使用します。
「ご覧になれます」と「ご覧いただけます」の違い
両者の違いは、見る側にパワーバランスがあるか否かです。
「ご覧になれます」は、見せる側にパワーバランスがあるので、お願いベースではないです。
ですが、「ご覧いただけます」は見る側の立場が上になるので、パワーバランスが見る側にあり、拒否権なども行使できます。
まとめ
「ご覧になれます」は、事実を相手に伝えていてパワーバランスについては、見せる側にあり、見せる側がやっぱり見せないと言い出すと見せる側にパワーバランスが偏ります。
一方、「ご覧いただけます」は見る側にパワーバランスがありますので、見せないという処置を取ろうとした場合、見せろと言い切ることが可能で「ご覧いただけます」はあくまで見る側にパワーバランスがありますので、見る側がお客様の場合、お客様側に見るという行為の権限が移っていると考えるとよいでしょう。
だから、お客様は自分に権限があると理解すると強く打って出て見せろと言い切れるわけです。