「ご察しの通り」と「お察しの通り」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「ご察しの通り」と「お察しの通り」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では「ご察しの通り」「お察しの通り」の違いについて解説をします。

「ご察しの通り」とは?

見当をつけている通りといった意味です。

「ご察し」「察し」「ご」をつけて丁寧にした言葉です。

接頭語の「ご」は、他人の行為、持ち物などについて、相手を敬う気持ちを表します。

たとえば「ご覧になる」という場合は、見ている人を敬っていることになります。

「通り」は、同じ状態や方法であるという意味です。

この場合だと、察しているのと実際とが同じであるという意味になります。

ある店舗の売り上げが非常に悪かったとします。

この店舗は、このままでは閉店しなければならないかもしれません。

重要な人たちが集まって、店舗の状況やこれからのことを話しあったとします。

どの人たちも「あの店舗は閉店するだろうな」と思っていたとします。

閉店ということを察していたのです。

司会者が「ご察しの通り」といったとします。

この場合、「みなさんあの店舗は閉店だろうと見当をつけていると思いますが」といった意味で使っています。

「ご察しの通り」の使い方

相手を敬って使用をします。

察しているのは話し手ではなく、相手の方です。


「お察しの通り」とは?

見当をつけている通りといった意味です。

「ご察し」「察し」を、推察する人を敬った表現です。

「察し」には、物事の事情に見当をつけてそれと知るという意味があります。

「通り」は、同じ状態や方法であるという意味です。

たとえば「予想した通り」というと、前もってこうであろうと思っていたことと実際の状態とが同じである、という意味になります。

会議で新商品を提案したとします。

この商品の名前は、今流行りのお菓子の名前をダジャレにしたものです。

流行りのお菓子を知っていれば、新製品の名前がダジャレなんだろうなということがわかります。

「そうなんだろうな」と思うことが、察するということです。

会議に出席していた人たちが、「きっとこれはダジャレだな」とわかっているに違いないと、商品を提案している人、つまり話し手が思っている場合に、話し手側からすると「ご察しの通り」と表現します。

「お察しの通り」の使い方

相手を敬って使用をします。

察しているのは話し手ではなく、相手の方です。

「ご察しの通り」と「お察しの通り」の違い

2つの言葉の意味は同じです。

「ご」を使っているか「お」を使っているかの違いがありますが、「ご」でも「お」でも意味は変わりません。

「ご」「お」も接頭語で、他の語について敬意を表します。

また、どちらの場合も相手を敬っています。

まとめ

2つの言葉の意味は同じで、同じように使うことができます。