「言っていました」と「言いました」の言葉の違いとは?使い方や例文など分かりやすく解釈

「言っていました」と「言いました」の言葉の違いとは? ビジネス用語【二語】

この記事では「言っていました」「言いました」の違いを解説します。

「言っていました」とは?

誰かがある事柄を口に出していたという意味です。

口に出しているのは、この言葉の発言者ではなく別の人です。

また、この言葉だけでは何を口に出していたのか、誰が口に出していたのかわからないので、この言葉の前や後に具体的な発言内容や発言者を表す言葉がきます。

たとえば、Aさんが「Eさんはいつもおしゃれだね」と同僚のBさんに対して口に出していたとします。

その発言を聞いたBさんがEさんに、Aさんが口に出していた事柄を伝えました。

「Eさんはいつもおしゃれだね」と口に出したのはAさんで、BさんからEさんに伝えていますが、Bさん本人の考えなどではありません。

このときBさんからすると「Eさんはいつもおしゃれだね、とAさんが言っていました」となります。

丁寧な言葉なので、目上の人や親しくない人との間で使用をすることが一般的です。

自分が過去に何かを口に出したという意味では使用しません。

「言いました」とは?

ある事柄を口に出していたという意味です。

誰が口に出していたのかという意味は含まれておらず、話し手本人の場合もあれば、別の人のこともあります。

Aさんが過去に「もっと努力します」と口に出していたとします。

この発言をした時点から時間的に先のある時点になれば、Aさんは以前に「もっと努力します」と口に出していた、つまりこの言葉が指す状態であるということになります。

過去のある時点である事柄を口に出しています。

第三者の視点でこの言葉が使われることもあります。

小説などでは、この形をとることが多いです。

地の文のところが登場人物以外の視点で描かれているときに、この言葉が使われています。

何についての事柄を口に出すのかは、この言葉の意味には含まれていません。

考え、気持ち、情報など、さまざまな事柄についていうことができます。


「言っていました」と「言いました」の違い

何かを口にしていたという意味は同じです。

違いは誰が口にしていたのかです。

前者の場合は、「言っていました」と今口にしている人とは別の人が口に出しています。

後者の場合は、「言いました」と口に出している人が過去に口に出したという場合もあれば、別の人が過去に口に出したという場合もあります。

「言っていました」の例文

・『先生が言っていました』
・『少し遅れると言っていました』
・『先週言っていました』
・『それはもういやだと言っていました』

「言いました」の例文

・『確かに言いました』
・『眠いから休みたいと言いました』
・『お腹が空いたと言いました』
・『すべて終わりましたと言いました』

まとめ

どちらの言葉も何かを口に出したという意味なのですが、誰が口に出したのかという点に違いがあります。

一方はこの言葉を使っている人とは別の人、もう一方はこの言葉を使っている人の場合もあれば、別の人の場合もあります。