「唐突なお願い」と「話は変わりますが」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文など、分かりやすく解説していきます。
「唐突なお願い」とは?
「唐突」は「だしぬけであること」を意味する言葉です。
そして「だしぬけ」は「思いがけず、不意に」などを意味します。
また、「お願い」は「お願い」として使われることが多いですが、実は「願い」に「お」を付けたものなのです。
そして「願い」は願望を示す言葉です。
これらのことから、「唐突なお願い」と表現した場合には、自分の「お願い」が、文脈や状況に適さない、不意なものであることを自分で述べることになるのです。
「話は変わりますが」とは?
「話は変わりますが」は、会話や文章の主題を方向転換したい場合に使用する言葉です。
たとえばAに関する話をしていたのに、急にBの話に変化するとします。
このような場合、聞き手・読み手が主題の変化に気が付かず、Aの話だと思い込んだままBの話に耳を傾ける可能性があります。
そのため、「話が変わりますがBの件で」などと先に述べることで、このような誤解を回避できるのです。
「唐突なお願い」と「話は変わりますが」の違い
それでは「唐突なお願い」と「話は変わりますが」の違いはなんでしょう。
これは、どちらも相手に対する前置きです。
「唐突なお願い」は、これから自分が言及する依頼の性質を予告するものです。
これに対して「話は変わりますが」は、これから自分が言及する内容の変化を予告するものです。
どちらも相手への事前予告として使用される言葉です。
しかし、その示す内容には違いがあるので、注意しましょう。
「唐突なお願い」の例文
「唐突なお願い」の例文を挙げていきます。
例文のように、相手にとって唐突であろうことに言及する際の「前置き」として使用するとよいでしょう。
・『唐突なお願いで恐縮ですが』
・『もしかすれば唐突なお願いかもしれません』
・『これは貴社にとって唐突なお願いになるでしょう』
・『弊社からの唐突なお願いで申し訳ございません』
「話は変わりますが」の例文
「話は変わりますが」の例文を挙げていきます。
例文のように、話を方向転換する際のクッション材として使用するとよいでしょう。
・『話は変わりますが、先日の会議の件です』
・『話は変わりますが、昨日のメールの件です』
・『少々話は変わりますが、資料の内容をうかがいたく』
・『だいぶ話は変わりますが、貴社の広告を拝見しまして』
まとめ
このように「唐突なお願い」と「話は変わりますが」は、相手に対する「前置き」として使用できる言葉です。
会話や文章において、聞き手や読み手に誤解を与えないためにも、緩衝材として上手に活用することをおすすめします。