「立て込んでいる」と「取り込み中」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「立て込んでいる」と「取り込み中」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、日常でもビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「立て込んでいる」「取り込み中」について、その意味の違いや使い方を分かりやすく説明します。

「立て込んでいる」とは?

「立て込んでいる」の慣用句は、辞書を調べると「ある場所が、人で込み合っていたり、建物が沢山建っている状態」「一時に仕事や用件が沢山入り重なる状況」の二つの意味が示されています。

ビジネスでは、もちろん「一時に仕事が多数入って忙しい状態」を意味する慣用句として使われているのが一般的です。

「立て込んでいる」は、「忙しい」の丁寧な表現であり、「立て込んでおりますので」とすれば、敬語表現として目上の人にも使える言葉です。

「立て込んでいる」の使い方

・『仕事が立て込んでいるので、有給休暇など取れる状態ではありません』
・『仕事が立て込んでいるので、出来れば応援してもらえれば助かります』
・『用事が立て込んでいるので、プライベートな楽しみの時間が取れません』


「取り込み中」とは?

「取り込み中」とは、「平時とは異なる何らかのトラブルやアクシデントにより、その対応に忙殺されて他のことが出来ない状態」を指す慣用句です。

日常では、誰かが亡くなり、その遺族が通夜・葬儀の準備等にバタバタしている際に、しばしば使われている言葉です。

ビジネスにおいても、大きなトラブル等に見舞われた際に、「取り込み中」で普段の仕事が出来ない状況になり、お客様や取引先に迷惑をかけるような場合に使われることがある言葉です。

「取り込み中」の使い方

・『商品のリコールが決定し、取り込み中なので、しばらく拡売活動は中止です』
・『お取り込み中のようなので、改めて来させていただきます』
・『お取り込み中申し訳ありませんが、喪主の方と相談がございます』

「立て込んでいる」と「取り込み中」の違い

「立て込んでいる」「取り込み中」の慣用句は、いずれも「忙しい状態」であることを表現する点では同じです。

しかし、すでに説明した様に、その多忙な理由が全く異なり、二つの慣用句の意味や、使用シーンは全く違います。

「立て込んでいる」「一時に仕事が多数入って忙しい状態」を指し、「取り込み中」「平時とは異なる何らかのトラブルやアクシデントにより、その対応に忙殺されて、他のことが出来ない状態」を指す言葉で、全く意味の異なる言葉です。

まとめ

「立て込んでいる」「一時に仕事が多数入って忙しい状態」を指し、「取り込み中」「平時とは異なる何らかのアクシデント等の対応に忙殺されて、他のことが出来ない状態」を指す言葉で、全く意味も使用シーンも異なるものです。