「召し上がる」と「頂戴する」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「召し上がる」と「頂戴する」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では「召し上がる」「頂戴する」の違いについて解説をします。

「召し上がる」とは?

「食う」「飲む」の尊敬語です。

食物を口に含んで噛んで飲み込むこと、液体を口に含んで飲み込むことをいいます。

「食う」には、食物を噛んで飲み込む、生活をする、時間や費用がかかる、虫が体を刺す、虫に衣服などを傷められるなど、いくつもの意味がありますが、この場合は食物を噛んで飲み込む意味の「食う」の尊敬語になります。

「飲む」は口から液体を流し入れて体の中に送り込む、吸う、外に出さないで抑えるなどの意味がありますが、この場合は液体を体の中に送り込む意味の「飲む」の尊敬語です。

食べたり、飲んだりするのは話し手以外の人になります。

「召し上がる」の使い方

この言葉は、話し手以外の人が飲んだり、食べたりすることを指して使用します。

目の前にいる人に対しても、目の前にいない人のことを話す場合にも使用できるものです。

「食う」には生活をする、費用がかかるなどいくつもの意味があり、「飲む」にも吸うなどいくつもの意味がありますが、これらの意味では使用しません。


「頂戴する」とは?

もらう、飲食するという意味です。

もらったり、飲食したりするのは話し手です。

「頂戴」には、もらうこと、飲食すること、物を与えてくれ・売ってくれという意味を親しみをこめて言う語という意味があります。

「する」は、ある動作や行為を行うという意味です。

「頂戴」の後に「する」がつくと、「頂戴」はもらうこと、飲食することという意味になります。

物を与えてくれの意を親しみを込めて言う語として使うときには「それをちょうだい」などのいい方をします。

「頂戴する」の使い方

話し手がもらったり、飲食をしたりすることを指して使用する言葉です。

自分の側の行為を低めて表現しています。

敬うべき人がもらったり、飲食したりすることを指しては使用しません。

もらうという意味では、形のあるものをもらうことにも、形のないものをもらうことにも使用します。

また、手にするものがうれしいものこともあれば、うれしくないもののこともあります。

たとえば、「お叱りを頂戴する」という場合は、形のないもので、もらってもあまりうれしくないものです。

「召し上がる」と「頂戴する」の違い

食べること、飲むことという意味が同じです。

違いは、その行為を誰がするのかです。

前者の場合は、敬うべき人がその行為を行っています。

話し手ではありません。

後者の場合は話し手がその行為を行っています。

まとめ

食べること、飲むことという意味が同じですが、誰がそれをするのかに違いがあります。

使用するときには、誰が行っているのかよく考えることが大切です。