「左官屋」と「塗装屋」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈

「左官屋」と「塗装屋」の違い 職業の違い

建築に関連する仕事「左官屋」「塗装屋」の仕事内容はどう違うのでしょうか。

今回は、「左官屋」「塗装屋」の違いについて解説します。

「左官屋」とは?

「左官屋」とは、「モルタルや漆喰などの素材を使って建物の壁を塗り作り上げる仕事」です。

「左官屋」はコテと呼ばれる専用の道具を用いて柔らかい素材を壁に塗りつけ仕上げる「壁塗りのプロフェッショナル」で。

柔らかく崩れやすいモルタルや漆喰などの壁材をきれいに塗り上げるには高い技術が要求されます。

素人が見よう見まねでやるとデコボコに波打った汚い表面になってしまうところを「左官屋」はまるで元からそうであったかのようにゆがみのないきれいな壁面に塗り上げます。

「塗装屋」とは?

「塗装屋」とは、「塗料を塗る職業」です。

建材を組み上げ建物が完成したら全体に塗料を塗ってしあげますが「塗料を塗る作業の専門家」である「塗装屋」が塗装作業を担当します。

塗料を塗るのはこの実の色や風合いにするためだけではなく建物全体の防護能力を高めるためです。

木材や金属など建築に用いられる資材を風雨にさらしたままにするとあっという間に腐食やサビで劣化してしまいます。

表面をペンキなどの専用塗料で塗装すると表面に塗膜が形成され紀行の影響から建物を守る保護効果が発生します。

塗料ごとに異なる性質に応じて最適に塗り分けるのが「塗装屋」の役割です。

効果の異なる塗料を希望に応じて提案したりこの実の色を提供したりと、建築における塗装作業の全責任を担います。


「左官屋」と「塗装屋」の仕事の違い

「左官屋」「塗装屋」の仕事の違いは「担当分野」です。

どちらも「塗る」仕事ですが「左官屋」はモルタル等の壁材を塗って壁を作り上げる壁作りを担当するのに対し、「塗装屋」は建物にペンキなどの塗料を塗って仕上げる作業を担当するという違いがあります。

壁を作るのが「左官屋」、できあがった壁に色を塗るのが「塗装屋」という違いで区別されます。

「左官屋」と「塗装屋」の仕事の違い(給料面の考察)

「左官屋」の平均年収は400~500万円、「塗装屋」の平均年収は350~400万円です。

「左官屋」屋のほうが個人の技量が求められるのに対し「塗装屋」はそれほど細かい技術などが求められないのが年収差の理由です。

どちらの仕事も独立開業するケースが多く、依頼の件数と規模次第で収入も大きく変わります。

まとめ

「左官屋」「塗装屋」はどちらも建築現場には欠かせない職人仕事です。

あまり派手な印象はありませんが高い技術が求められることから腕の良い職人になると多くの現場から引っ張りだこになるほど重要な職業です。

大工以外の分野で建築業界に進みたい人にとってどちらも魅力的な仕事なので仕事内容をよく調べて進路の参考にしてください。