雑誌を作る仕事として「雑誌記者」と「雑誌編集者」がありますが仕事内容にはどのような違いがあるのでしょうか。
「雑誌記者」とは?
「雑誌記者」とは、「取材をして集めた情報を元に雑誌に掲載する記事を書く職業」です。
様々な内容が書かれた記事を集めて発行される出版物を「雑誌」といいます。
情報誌やタウン誌、経済誌やホビー誌など雑誌ごとに異なるカラーに基づいて取材し誌上に掲載される記事を書き上げるのが「雑誌記者」の仕事です。
「雑誌記者」は出版社や編集部に雇われて働く社員記者と会社に所属せず記事単位で契約し報酬を受け取るフリー記者の2種類に分けられます。
記事のアイディア出しから始まり現場で取材して情報を集め完成品の記事を書き上げるまでが「雑誌記者」の役割です。
文章力や取材力が必要なだけでなく掲載雑誌の内容によっては専門家並みの知識が要求されることもある専門職です。
「雑誌編集者」とは?
「雑誌編集者」とは、「素材となるコンテンツを管理し構成して雑誌を完成させる職業」です。
雑誌は記事やグラビア写真、広告など複数のコンテンツによって構成されています。
「雑誌編集者」は掲載用に提出された記事や広告などの順番を変えたりページ数を調整したりして編集構成し最終的に出版する雑誌の形に編集する役割を担う仕事です。
基本的にはコンテンツ制作と編集の管理が仕事なので記事を依頼したり広告を集めたりレイアウトを決めたりといった雑誌全体もしくは責任範囲を監督します。
コンテンツによっては直接記事を執筆したり取材したりすることもあります。
「雑誌記者」と「雑誌編集者」の仕事の違い
「雑誌記者」と「雑誌編集者」の仕事の違いは「編集業務」です。
「雑誌記者」は取材して記事を書き上げるまでが仕事の責任範囲ですが「雑誌編集者」は完成した記事やコンテンツを集めて誌面を編集するまでが業務の責任範囲です。
実際の現場では「雑誌編集者」の依頼に応じて「雑誌記者」が取材して記事を書き上げ、届いた記事を「雑誌編集者」が編集して紙面が完成し雑誌が発行されるという流れで業務が進められます。
記事を書くのが「雑誌記者」、記事を書くこともあるが記事を含むコンテンツを集めて紙面を作り上げるのが「雑誌編集者」という違いで区別されます。
「雑誌記者」と「雑誌編集者」の仕事の違い(給料面の考察)
取材と記事執筆のみを手がける「雑誌記者」と記事を書いて編集もする「雑誌編集者」では「雑誌編集者」のほうが上の地位にあたります。
給料面を比較すると「雑誌記者」は社員記者で350~500万円、フリー記者で200~400万円が平均年収です。
「雑誌編集者」はほとんどが社員であり平均年収は500~700万円です。
まとめ
「雑誌記者」と「雑誌編集者」はどちらも雑誌づくりに関わる仕事ですが担当する業務内容に違いがあります。
雑誌関係の道に進みたいと考えている方は仕事内容や待遇の違いについてよく調べて進路の参考にしてください。
