この記事では「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」の違いについて説明していきます。
「ご連絡させていただきました」とは?
連絡させてもらったという意味の謙譲語で丁寧にした言葉です。
「させていただきました」という言葉は相手の利益になることを相手の許可のがある中で使えるという条件があるため、許可を特にしていない郵便のダイレクトメールや電子メールの宣伝メールなどでは「ご連絡させていただきました」は使えないと考えられます。
相手の利益という条件のため、訃報や「給料が減る」という内容や不合格通知でも使うことはできないと言えます。
実際、不合格通知などは時候の挨拶で始まる文章になり、「ご連絡させていただきました」と入るタイプの文章にはまずなりません。
利益になるという判定が難しい部分はありますが、他社間、会社内でも使うことはあり得る言葉です。
接客に関しては「依頼していた品物が入荷した」と電話などで伝える場合は相手の利益になるという条件も満たしていて使えます。
「ご連絡いたしました」とは?
連絡したの謙譲語で丁寧にした言葉となっています。
目上の人に使うのが基本の言葉となっていますが「ご連絡させていただきました」の方が丁寧な言葉とされています。
ただし、「ご連絡いたしました」自体が乱暴な言葉ということはなく、目上の人に使える敬語です。
使用条件が「いたしました」にはないため、比較的使いやすい言葉である点もメリットと言えます。
相手の利益にならない場合でも使うことができます。
許可の要素もいらないので宣伝メールなどは「ご連絡いたしました」とすることも出来ますが「突然のご連絡をお許しください」という言葉を使うこともあります。
「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」の違い
「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」はともに目上の人に使う「連絡した」という意図の言葉ですが、比較すると「ご連絡させていただきました」の方が丁寧な言葉とされています。
ただし「ご連絡いたしました」が雑な言葉ということはありません。
「ご連絡させていただきました」は相手の利益になり、相手が許可を得ている状況で使える言葉とされているため。
例えば「不採用通知」は許可は得ていても、利益にはならないと言えるため使えません。
「ご連絡いたしました」では不採用通知に使うことも出来ますが、現実的にはこれらの言葉自体を使っていないと言えます。
とは言え、使用範囲が広いのが「ご連絡いたしました」ということはできます。
内容の判断などが難しい場合は「ご連絡いたしました」としたほうがベターでしょう。
まとめ
「ご連絡させていただきました」と「ご連絡いたしました」はともに謙譲語で連絡したという意味の言葉ですが、「させていただきました」という言葉は使用する条件が相手の許可を得ていて相手の利益になる内容ということになる点でやや使いづらい部分があります。