「お時間をいただき」と「お時間を頂戴」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解説していきます。
「お時間をいただき」とは?
「お時間をいただき」は、相手に時間を確保してもらった場合に使用するフレーズです。
多くの場合、「ありがとうございます」などの感謝の言葉と組み合わせて使用されます。
ここでは「お時間」と接頭語の「お」を付与しています。
また、「もらう」の謙譲語である「いただく」を活用した「いただき」を使用しています。
これらのことから、「時間をもらい」を丁寧に表現したのが、「お時間をいただき」だと言えます。
「お時間を頂戴」とは?
「お時間を頂戴」も、相手に時間を確保してもらった場合に使用するフレーズです。
「お時間をいただき」との違いは、「頂戴」という言葉を使用していることです。
「頂戴」は、「頂く」と「戴く」から構成されています。
どちらも「いただく」と読めることに気が付くのではないでしょうか。
そして、「いただく」は「もらう」の謙譲語です。
つまり、「頂戴する」は「いただく」と同じであり、「もらう」を意味する謙譲語だと言えるのです。
「お時間をいただき」と「お時間を頂戴」の違い
それでは「お時間をいただき」と「お時間を頂戴」の違いは何でしょうか。
どちらも、相手に時間を確保してもらった場合に使用します。
そしてどちらも、「もらう」を謙譲表現したものです。
そのため、言葉の意味は変わりません。
違いは、「いただき」と「頂戴」の文字が与える印象のみと言えます。
そして、「頂戴」のほうが、より丁寧な印象になると言えるでしょう。
など、「いただき」と同様に使用する場合は、「頂戴し」と「し」を加えることで同等になります。
「お時間をいただき」の例文
ここでは「お時間をいただき」の例文を挙げていきます。
例文のように、「感謝」を示す言葉と組み合わせて使うのがよいでしょう。
・『お時間をいただき、ありがとうございます』
・『お時間をいただき、心より感謝いたします』
・『お時間をいただき、大変光栄でございます』
・『お時間をいただき、感謝申し上げます』
「お時間を頂戴」の例文
ここでは「お時間を頂戴」の例文を挙げていきます。
語尾に「し」を加えることで、「お時間をいただき」と同じように使用できることが分かるはずです。
・『お時間を頂戴し、ありがとうございます』
・『お時間を頂戴し、心より感謝いたします』
・『お時間を頂戴し、大変光栄でございます』
・『お時間を頂戴し、感謝申し上げます』
まとめ
このように「お時間をいただき」と「お時間を頂戴」は、相手に時間を確保してもらった場合に使用する言葉です。
同じ意味を持つ謙譲表現ですが、言葉から受ける印象が少し異なるので、状況に応じて使い分けるのがよいでしょう。