「お世話様です」と「お世話になっております」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解説していきます。
「お世話様です」とは?
「世話」とは「面倒を見る、手間をかける」などを意味する言葉です。
通常、このような単語に「様」を付けることは少ないと言えます。
しかし、ここでは「お世話様」と表現しています。
これは、太陽に畏敬や親しみを込めて「お天道様」と使用する使い方に似ています。
また、「ご面倒様ですが」などのように面倒に「様」を付けることもあります。
しかし、このような使い方は限られたもので、「お世話様です」も、そのひとつと言えます。
この「お世話様です」は、相手の労をねぎらう言葉として使用されるものなので、上司や目上の人には使うべきではないものとされています。
これは「お疲れ様」を目上の人に使えないのと同じ理由だと言えるでしょう。
「お世話になっております」とは?
「お世話になっております」は、ビジネスで最も使用される言い回しのひとつではないでしょうか。
電話でもメールでも、冒頭の言葉として使用される頻度は非常に高いものです。
これは、目上の人に対して使っても失礼のない言葉です。
また、「お世話様です」が現在形の語尾であるのに対して、「お世話になっております」の語尾は現在進行形であると言えます。
「お世話様です」と「お世話になっております」の違い
それでは「お世話様です」と「お世話になっております」の違いは何でしょうか。
一番の違いは、使える相手と言えます。
目上の人に対しては、「お世話様です」は使えませんが、「お世話になっております」は使えます。
これが大きな違いです。
次に、語尾の形が違います。
「お世話様です」は現在形であり、「お世話になっております」は現在進行形なのです。
これが二つ目の違いです。
このように、二つの言葉は非常に似ており、どちらも世話になっていることを示すものです。
しかし、使える相手が違うという、注意すべき大きな違いがあるのです。
「お世話様です」の例文
ここでは「お世話様です」の例文を挙げていきます。
・『お世話様です』
・『いつもお世話様です』
・『毎々お世話様です』
・『何度もお世話様です』
「お世話になっております」の例文
ここでは「お世話になっております」の例文を挙げていきます。
・『お世話になっております』
・『いつもお世話になっております』
・『毎々お世話になっております』
・『日頃よりお世話になっております』
まとめ
このように「お世話様です」と「お世話になっております」は、似ているようで大きな違いがある言葉です。
目上の人に対しては、「お世話様です」は使えませんが、「お世話になっております」は使えるのです。
この違いをしっかり理解して、間違えずに使うことをおすすめします。