「お待ち申し上げます」と「お待ち申し上げております」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「お待ち申し上げます」とは?
はじめに「お待ち申し上げます」について解説していきます。
「お待ち申し上げる」は「待つ」を意味する言葉です。
これに、接頭語の「お」を付けて「お待ち」とすることで、丁寧な表現にしています。
また「申す」は「言う」の謙譲語です。
しかし、使い方によっては「する」を意味することもできるのです。
また「申し上げる」は「申す」をより丁寧にしたもので、意味は同じです。
これらのことから「お待ち申し上げます」は「待ちます」と同じ意味だと言えるのです。
「お待ち申し上げております」とは?
つぎに「お待ち申し上げております」を解説します。
「お待ち申し上げております」は「待っている」を意味する言葉です。
ここでは「おります」だけが差異であり、それ以外は「お待ち申し上げます」と同じと言えます。
おりますは、現在進行形であることを示す言葉です。
そのため、「お待ち申し上げております」は「待っています」になるのです。
「お待ち申し上げます」と「お待ち申し上げております」の違い
それでは「お待ち申し上げます」と「お待ち申し上げております」の違いはどこにあるでしょうか。
「お待ち申し上げます」は「待ちます」を意味し、「お待ち申し上げております」は「待っています」を意味します。
つまり、両者の違いは現在進行形を示す「おります」の有無と言えるのです。
このことから、英語の「Wait」と「Waiting」の違いと言い換えることもできるでしょう。
このように言葉を分解して、敬語表現を本来の意味に置き換えることで、似ている言葉を分析することが可能です。
そして、分析することで差異を把握できるのです。
結論としては、「お待ち申し上げます」と「お待ち申し上げております」の違いは、現在進行形か否かという違いだと言えます。
「お待ち申し上げます」の例文
ここでは「お待ち申し上げます」の例文を挙げていきます。
「お待ち申し上げます」が「待ちます」の意味だと理解していれば、使い方を間違えることはないでしょう。
・『お待ち申し上げます』
・『心よりお待ち申し上げます』
・『実現することをお待ち申し上げます』
・『お会いできる日をお待ち申し上げます』
「お待ち申し上げております」の例文
ここでは「お待ち申し上げております」の例文を挙げていきます。
「お待ち申し上げております」が「待っています」の意味だと理解していれば、使い方を間違えることはないでしょう。
また、「お待ち申し上げます」と同じ使い方をしても成立することが分かるはずです。
・『お待ち申し上げております』
・『心よりお待ち申し上げております』
・『実現することをお待ち申し上げております』
・『お会いできる日をお待ち申し上げております』
まとめ
このように「お待ち申し上げます」と「お待ち申し上げております」の違いは現在進行形か否かだと言えます。