企業のブレーン役「マーケター」と「コンサルタント」の仕事はどこが違うのでしょうか。
今回は、ふたつの仕事の違いについて解説します。
「マーケター」とは?
「マーケター」とは、「市場を分析し商品が売れる仕組みを考える専門家」です。
企業は開発した製品を市場で販売し利益を獲得します。
どんなに優れた製品を開発しても市場での売上が伸びなければ利益にはつながりません。
「マーケター」の役割は「企業の利益がより大きなものにするため市場を分析しどのような商品をどうやって売るのか戦略を立案すること」です。
簡単にいえば「マーケター」とは「商品を売る方法を考える人」です。
どんなにいい商品でもミスマッチやニーズの読み違えによって売上が伸びないケースはよくあります。
「マーケター」はそのような失敗を防ぐため市場分析を通じて得た情報を商品開発や販売戦略に還元し最適な企業活動の実現を目指します。
「コンサルタント」とは?
「コンサルタント」とは、「企業が抱える課題解決の専門家」です。
企業活動において理想的な状態が達成していないとき、そこには何らかの課題が存在しています。
「コンサルタント」は企業自身も気づいていない潜在的な課題を発見し解決のために必要な知識を提供したりアドバイスしたりして現状を改善する職業です。
もっと簡単にいうならば「コンサルタント」とは「企業の悩みを解決してくれる人」です。
売上が伸びない、客が少ない、効率が悪いなど企業から相談される悩みに対して原因を見つけ出し対処法を提案します。
「マーケター」と「コンサルタント」の仕事の違い
「マーケター」と「コンサルタント」の対象は「分析の対象」です。
どちらも専門知識や技術を駆使した分析を活用する仕事ですが「マーケター」が市場を分析するのに対し「コンサルタント」は企業や団体など依頼を受けたクライアントが分析対象になります。
市場分析を活用し売上が伸びる攻めの戦略を提案するのが「マーケター」、クライアントを分析し現状で抱えている欠点を改善するのが「コンサルタント」という違いで区別されます。
「マーケター」と「コンサルタント」の仕事の違い(給料面の考察)
「マーケター」の平均年収は500~800万円、「コンサルタント」の平均年収は450~700万円となっています。
どちらの仕事も実力差が収入の違いにはっきり出る仕事であり同じ職業でも駆け出しとトップクラスでは雲泥の差です。
トップクラスになると数千万円以上稼げますがそこまで上り詰められるのはほんの一握りに限られます。
まとめ
「マーケター」と「コンサルタント」はどちらも企業のブレーン役として活躍する仕事ですが具体的な仕事内容は大きく違います。
高い専門知識と経験が要求される仕事なので中途で転身する人が多いのも特徴のひとつです。
将来のステップアップを考えているのなら自分の適性を見極めてどちらの道に進むのか決めてください。