「デバッガー」と「テスター」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈

「デバッガー」と「テスター」の違い 職業の違い

この記事では、「デバッガ―」「テスター」の違いを分かりやすく説明していきます。

「デバッガ―」とは?

「デバッガ―」は英語表記で「debugger」となり、「de」+「bug」+「ger」のようなイメージです。

「デ(de)」には「離れる、否定、外へ」という意味があります。

「バグ(bug)」「虫」という意味がありますが、コンピュータ用語では「エラー、ミス」という意味合いを持ちます。

ですから、「debug」「デバッグ」と呼び、電気機器の欠陥や、コンピュータプログラムのエラーを特定して除去し、機器を正しく動作させるための作業を指します。

語尾の「ガー(ger)」は、前の言葉を受けて「する人」という意味合いになります。

つまり、「デバッガ―」とは、機器やプログラムの欠陥やエラーを見抜き、原因を特定する仕事をする人のことです。

「テスター」とは?

「テスター」は、開発途中あるいは完成直前の機器やコンピュータプログラムなどについてテスト操作を行い、エラーや欠陥の有無を調べる仕事をする人です。

取扱説明書などに記載される想定された操作の他に、想定外の操作や行動を取ることが求められ、開発者が気付かないような観点や発想で、あらゆるエラー情報を洗い出すことが必要な作業になります。


「デバッガ―」と「テスター」の仕事の違い

「デバッガ―」は、欠陥やエラーを探し出す作業の他に、「原因の特定」が重要課題となります。

原因を特定できれば、問題の改善に直結するからです。

ただし、特定には、その分野の専門知識と技術を体得している必要があり、誰もが出来る仕事ではありません。

一方で、「テスター」は操作を専門に行う仕事ですが、誰もが思いつく操作や使い方をしているだけでは、エラーの発見に繋げることが出来ません。

発想とアイデアと柔軟な思考をもって取り組むことが出来なければ、テスターを務めることは出来ません。

デバッガーと違う点は、「原因の特定」をする必要がないことです。

多くのケースをテストして、その結果を報告します。

その情報を元に、デバッガーが開発者と共に原因の特定と改善に取り組むといった流れになります。

「デバッガ―」と「テスター」の給料面の考察

「デバッガー」には、原因を特定するための専門知識と技術が必要です。

開発者のプログラミングを理解できなければ、特定もままなりません。

そのような理由から、誰でもできる作業ではないという意味で、収入は少し高めになります。

一方で、「テスター」は操作することが大きな仕事ですので、作業に慣れることが出来ます。

柔軟な発想こそ必要ですが、コツを掴めば出来るようになる作業とも言えます。

最近では、スマホアプリの開発が盛んなため、テスターの需要も高まってきています。

専門知識や特別な技術を必要としない分、収入は低めです。

案件を多くこなし、その道のプロフェッショナルになれば、一般的な収入を得ることが出来そうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「デバッガ―」「テスター」は、機器やプログラムを操作する意味では同じ分野の仕事ですが、製品の欠陥やエラーを探すのが「テスター」で、欠陥やエラーの原因を特定するのが「デバッガー」ということが分かりました。

現代は、「プログラミング」の時代です。

あらゆる製品に電子機器やプログラミングが施されていますので、デバッガーやテスターの仕事の需要は高まっていくでしょう。