病院などの施設で働く「理学療法士」と「作業療法士」は何が違うのでしょうか。
「理学療法士」とは?
「理学療法士」の主な仕事はリハビリテーションです。
高齢者や交通事故などでケガをしてリハビリを必要とする人、病気で思い通りに身体を動かすことができなくなった人などに対しリハビリテーションを通り身体の基本的機能回復のサポートを行います。
日常生活において必要な動作となる、歩く、起き上がる、立ち上がるなどといった動作を中心にリハビリテーションのサポートを行います。
電気刺激や温熱療法、マッサージなども「理学療法士」が行います。
「理学療法士」は国家資格となります。
「理学療法士」養成の専門学校などを卒業し合格率85%ほどの国家試験に合格する必要があります。
「作業療法士」とは?
「作業療法士」の主な仕事は作業。
つまり、日常生活に必要な作業をスムーズに行うことができるようにリハビリテーションのサポートを行います。
食事をする、入浴する、歯磨きをする、指を動かすなどといった動作をスムーズに行うことができるようにサポートを行うだけでなく、社会適応能力の回復や精神的な心のケアなども「作業療法士」が行います。
「作業療法士」は国家資格となります。
「作業療法士」養成の専門学校などを卒業し合格率80%ほどの国家試験に合格する必要があります。
「理学療法士」と「作業療法士」の仕事の違い
どちらも国家資格です。
国家資格がなければ働くことはできません。
どちらも主に身体に障害のある人に対しリハビリテーションを行うものとなりますが、「作業療法士」の方は精神に障害がある人にも行います。
「理学療法士」は日常生活に必要な基本的動作の回復を目指しリハビリテーションを行い、「作業療法士」は日常生活に必要な応用的な動作や社会への適応能力の回復などを行います。
どちらも、病院や介護施設、訪問リハビリテーションなどで勤務することになりますが、「理学療法士」はスポーツ業界でも活躍することが可能です。
また、「作業療法士」の場合は精神病院や職業センターなどでも活躍することが可能です。
「理学療法士」と「作業療法士」の仕事の違い(給料面の考察)
「理学療法士」と「作業療法士」の給与を比較した場合、さほど大きな差はありません。
どちらも高い給与を誇る資格となり正社員からパート勤務まで様々な働き方を選択することが可能です。
給与が低いと言われている介護業界において安定した高い給与を得ることができる特別な資格に分類されます。
まとめ
以上が「理学療法士」と「作業療法士」の違いです。
同じリハビリテーションでも、その内容に細かな違いがあり求められるスキルも異なるものとなります。