「麻薬取締官」と「麻薬取締員」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈

「麻薬取締官」と「麻薬取締員」の違い 職業の違い

「麻薬取締官」「麻薬取締員」の違いについての解説です。

「麻薬取締官」とは?

「麻薬取締官」は、国家公務員になり、国家公務員試験を受け、地方の公務員として配属された人物が行う業務で、公務員の方は、大学を卒業した人物からでないと「麻薬取締官」への着任は許されません。

よって、「麻薬取締官」は、採用においては、大学卒業レベルの公務員試験を受けるか、薬剤師の資格を持つものが公務員試験に受かったうえで、麻薬の取り締まりに関する部署に配属されなければならないです。

「麻薬取締官」の業務内容

「麻薬取締官」の業務内容ですが、麻薬の取り締まり業務で、「麻薬取締官」には、逮捕権が与えられており、そのうえで拳銃の所持が認められているため、麻薬を所持する人物たちに対してのみ、警察と同じ権限を用いて麻薬組織を取り締まるのが業務内容になります。

なお、「麻薬取締官」は、警察と同じ権限を持ちますが注意すべく点は、麻薬に関する犯罪のみ、警察権を行使できる点です。

なので、麻薬取り締まりで別の事件が発生した場合、そちらの取り締まりはできません。


「麻薬取締員」とは?

「麻薬取締員」は、都道府県に配属されている地方の職員が麻薬の取り締まりを行うというもので、与えられた権限については、「麻薬取締官」と同じです。

ただし、あくまで地方の職員が「麻薬取締官」と同じ権限が与えられているというだけで、本来は、この「麻薬取締員」の人たちは地方の職員さんになります。

「麻薬取締員」の業務内容

「麻薬取締員」は、周囲に対して麻薬の知識を与えるという役割があり、なぜ麻薬が危険視されるかを適切に教える役割があります。

そのうえで、逮捕権を行使し、麻薬に関する危険な行為をしている人物を取り締まる権限がありますが、この権限を行使する際、「麻薬取締官」と同行する形で権限を行使します。

「麻薬取締官」と「麻薬取締員」の仕事の違い

両者の違いは、取り締まりのみ主としているか、麻薬が広がらないよう監視を担うかです。

「麻薬取締員」は主に監視が主ですが、「麻薬取締官」は、麻薬が拡散しないよう相手を逮捕することが主です。

まとめ

「麻薬取締官」のほうが、取り締まりと麻薬が広がらないよう相手を逮捕する権限が強くあり、「麻薬取締職員」は、どちらかというと逮捕をメインとしておらず、麻薬が広がらないように監視をしたり、麻薬の危険性を周囲に教える立場にある職員です。

両者は業務内容は同じなんですが、「麻薬取締職員」「麻薬取締官」と同行する形で職務に当たるので権限の強さについては、「麻薬取締官」のほうが上であると考えてよいでしょう。

よって、「麻薬取締員」は、「麻薬取締官」と連携して取締官の要請を受けた場合、同行し「麻薬取締官」と同じ権力を行使します。