「法務教官」と「法務技官」の違いについての解説です。
「法務教官」とは?
「法務教官」は、少年少女が非行に再度走らないよう教育をする立場にある職業です。
なので、「法務教官」が教育を施す少年少女は、犯罪行為を過去に行い、少年院に送検された人物になります。
なお「法務教官」は、受刑者ごとに異なる対応に迫られ、教育を犯罪行為を行った少年少女に対して行うので、集団ごとに異なる指導を行い、それぞれの少年少女に応じて異なる指導法を用いて、再度社会に出て非行に走らないよう教育を施すのが役割です。
「法務教官」の業務内容
「法務教官」の役割は、指導で、社会に少年少女たちが再度踏み出した際再犯をしないよう教育を施しますので学校の先生の業務内容を持ちつつ、少年少女が少年院内で問題行動を起こさないよう監視するのが業務内容です。
なお、なぜ見張る必要が?と思われるでしょうが、少年院は集団生活をしますので集団同士でぶつかり合う可能性があるがゆえ、「法務教官」は、先生でもあり、集団の統率を取る教官の役割があり、集団の統率ができない場合集団生活を乱すものを強制で指導することが業務になります。
「法務技官」とは?
「法務技官」は、カウンセラーの役割があり、少年が犯罪に走る心理は何かを突き止め、実は少年少女は問題さえ解決すれば、再度犯罪を行うことはないのではないかと考えるお仕事です。
よって、カウンセリングで少年少女の心の問題のほか、環境の問題などを分析し再犯率を抑えるのが役割です。
「法務技官」の業務内容
「法務技官」は医学と心理学を用いて、少年少女の心の問題や両親の問題のように環境の問題を考え、前向きに少年院内で過ごすよう心を動かすのが業務内容になります。
これは、なぜ、犯罪を犯したかを考えつつ、再販を起こさないようにするのはどうすべきかや、少年少女事態になぜ、犯罪を犯したかを認識させ、罪の意識が持てるよう心を動かすのも「法務技官」の役割です。
「法務教官」と「法務技官」の仕事の違い
両者の仕事の違いは、指導者であるかカウンセラーであるかです。
法務教官はあくまで、犯罪を犯した人物に対して再犯をしないよう教育を施しますが、「法務技官」と異なり、医学的な見地から、犯罪が起きたとは判断できないのです。
なので、精神疾患を持つ人物の指導については指導法が間違っている場合もあり、そうした場合、やり方を変えるために、「法務技官」がカウンセリングを行い、指導法を正しい方向にもっていくのです。
よって両者は、指導者であるか、カウンセラーにあるかです。
まとめ
「法務教官」と「法務技官」ですが、実は少年院の少年たちの指導ばかりではなく、大人の犯罪者の指導や普通の一般人の方の面接指導などを行うことが実はあります。
これはなぜかというと、監獄法というのが改正されまして、専門知識を持つ人物を積極的に犯罪者の更生やまだ、犯罪者と確定していない人物たちの指導に当たろうということで実は両者は、まだ、犯罪者と確定していない一般人や大人の犯罪者の方の指導を行うことがあるのです。