「機械組立工」と「機械修理工」の仕事はどのように違うのでしょうか。
今回は、「機械組立工」と「機械修理工」の違いについて解説します。
「機械組立工」とは?
「機械組立工」とは、「バラバラの機械部品を手順に従い組み立てて完成品を作る職業」です。
機械を製造する工場では各種部品やパーツを調達し集めた部品類を組み立てて機械製品を製造しています。
指定通りのテジュで部品やパーツを組み立てていき完成品を作る作業を担う職業が「機械組立工」です。
一般的にはベルトコンベアで運ばれてくる部品を手順通りに組み立てていくいわゆるライン工を指しますが、熟練者になると特別生産品などの高級モデルを手作業で丁寧に組み立てていく仕事を任されるようになります。
特別な資格は不要ですが必要な作業を高品質できちんと仕上げられる高い技術と繊細が求められる仕事です。
「機械修理工」とは?
「機械修理工」とは、「壊れた機械を修理し再び使える状態にする職業」です。
どんな機械でも事故やトラブルで動かなくなることがありますが「機械修理工」はそのような壊れた機械を修理する専門家です。
一般的にはメーカーに勤務し修理センターに送られてきた壊れた機械を修理したり客先に出向いて出張修理を行ったりなど壊れて正常に使用できなくなった機械を修理し正常な状態を取り戻す技術職として活躍します。
機械ごとに故障の状況や原因が異なるため機械の構造に関する深い知識と修理技術に加え原因を見抜く推察力や問題発見能力が求められる難しい仕事です。
「機械組立工」と「機械修理工」の仕事の違い
完成品の機械を組み上げるのが「機械組立工」、完成後に使用して壊れた機械を修理するのが「機械修理工」という違いがあります。
「機械組立工」が扱うのは基本的に部品やパーツなど完成前の状態なのに対し、「機械修理工」は不具合を抱える機械本体を取り扱います。
手順に通りに作業すればいいのが「機械組立工」、案件ごとに状況が異なるため手順だけでなく判断力も必要なのが「機械修理工」という違いでも区別されます。
「機械組立工」と「機械修理工」の仕事の違い(給料面の考察)
「機械組立工」の平均年収は300~400万円、「機械修理工」の平均年収は450~550万円です。
「機械組立工」は特別な資格が必要なく手順に従って作業すれば誰でもできる単純労働なので給料も低めです。
「機械修理工」は機械に関する深い知識と高い技術に加え問題点を発見できる洞察力や経験も求められることから年収も高くなっています。
まとめ
同じ機械を扱う仕事でも「機械組立工」と「機械修理工」では求められつ知識や技術のレベルが段違いです。
機械に関心があり仕事にしたいと考えている人はそれぞれの仕事内容を知り進路の参考にしてください。