この記事では、「流出」と「漏洩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「流出」とは?
「流出」は、人材の他、会社内の情報が意図せずに漏れることです。
意図せずという部分が「流出」の特徴で、意図とは、会社側が故意で情報を漏らすなどの他、会社員が裏切りを働き会社の情報を漏らすということ以外の方法で情報などが漏れるのが「流出」になります。
「漏洩」とは?
「漏洩」は、あえて情報を第3者に漏らすことで意図して漏らすことです。
何故、意図して情報を第3者に渡すかですが、例えばお金などを挙げるから会社の情報を頂戴などと持ち掛けられ、お金をもらう代わりに情報を渡すなどを行えば、これは、「漏洩」に当たります。
「流出」と「漏洩」の違い
「流出」と「漏洩」の違いは、外部資料が漏れ出すことだと考えると分かりやすく、「流出」は、資料が漏れるに当たり、故意に情報が洩れていません。
逆に故意で情報を第3者に渡すのが「漏洩」なので両者の違いは故意で情報を漏らすかどうかです。
「流出」の例文
・『どうやら、パソコン側の不具合で顧客情報が流出したようだ』
この例は、パソコンをアップデートした際、アップデートしたプログラムに不具合があり情報が漏れた例です。
この場合、意図せずに情報が外部に漏れているため、「流出」になります。
・『データの流出経路は、ネットワークシステムの欠陥からだ』
この例は、ネットワークに欠陥があり、そこからデータが意図せずに漏れたとしています。
無論、ネットワークにあえて欠陥を作り、情報を漏らした場合、これは、「漏洩」です。
「漏洩」の例文
・『個人情報の漏洩は社員によるものだった』
この例は、個人情報を漏らしたのは社員による故意だった例です。
つまり、社員が望んで個人情報を漏らしたのがこの例になります。
・『漏洩したファイルの行き着く先はどこだろう』
この例は、故意で漏れ出したファイルの行き先はどこだと述べており、恐らく故意に情報を漏らした人物は特定されています。
その為、行き先を特定すれば、そのファイルの情報を欲した人物も特定できるのです。
まとめ
「流出」については、企業側のニュアンスは、自分たちの責任ではなく、何らかの欠陥があり、会社内の社員がましてや裏切り情報を第3者に提供していないと強く言う場合使用します。
逆に、「漏洩」は、社員があえて情報を漏らしていますので、これは事件扱いです。
よって、どちらが罪が重いかは、「漏洩」になり、このケースの場合、情報を漏らした人物が特定されれば、それ相応の報いを受けます。
逆に、「流出」は言い訳が通用する情報が漏れだすことなので例えば、情報が漏れた原因をネットワークの欠陥にして、欠陥を作ったのは自分たちの会社ではなくネットワークを埋設した側の会社にあると言えば、自分たちの責任にはなりません。
しかし、ここを突けば、ネットワークを管理する側が情報を盗み情報を入手して第3者に販売し、あえてネットワークに欠陥があったと言えば、ネットワークを管理する会社側は、実は裏で悪いことをしていたことを隠すこともできるのです。