「お目通しいただければ幸いです」と「お目通しいただきますようお願い申し上げます」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「お目通しいただければ幸いです」と「お目通しいただきますようお願い申し上げます」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では「お目通しいただければ幸いです」「お目通しいただきますようお願い申し上げます」の違いについて説明していきます。

「お目通しいただければ幸いです」とは?

紙の資料や文章、パソコンやスマートフォンの画面で見る資料や文章を問わず、読んでいただけると嬉しいという意味の言葉で、大まかにすると「ひととおり読んでください」ということになります。

口頭で使うこともあれば文章で使うこともある言葉です。

「資料を配布いたしましたので会議の前にお目通しいただければ幸いです」とする場合は会議の資料を読んで欲しいという意味になります。

「幸いです」という言葉には強制する、強く懇願するというような意味はないとも言えますが、そこまで細かい使い分けを要するケースもなく、相手の意図としては「読んで欲しい」「読んでください」ということになります。

接客においては対面接客などの場で資料を渡して見てもらうというようなケースで使われます。

あまり長すぎない文章であれば、施設の入場のルールとして掲示した文章に書かれることもあります。

「お目通しいただきますようお願い申し上げます」とは?

印刷物や掲示された文章など、資料や文章、コンピュータの画面で見る資料や文章などに対して、「ひととおり読んでください、お願いします」と念を押すような意図の言葉で、強めの言葉ということができます。

口頭で使う場合は資料や文章を手渡しする際に使うことが多いと言えます。

接客において使う場合には契約を進めるためにひととおり読むことが必須の文章などに対して使うことがあります。

より深く読むという場合は「熟読いただくようお願い申し上げます」という言葉が挙げられますが、まず使われない言葉と言えます。

「よくお読みいただきますようお願い申し上げます」の方が使いやすいと言えるでしょう。

「ご一読」「お目通し」とほぼ同じ意味となっています。


「お目通しいただければ幸いです」と「お目通しいただきますようお願い申し上げます」の違い

お目通しは資料などに対して「一度目を通して」という意味で、ふたつの言葉は「お目通し」することを依頼しているものとなります。

「お目通しいただければ幸いです」「お目通しいただきますようお願い申し上げます」では「お願い申し上げます」の方が言葉としては強い意志があるとは言えますが、「幸いです」の時点でも読むべきであるという意識は持っていたほうがいいでしょう。

使い分けに関しては、手紙などであれば「幸いです」資料など必須のものであれば「お願い申し上げます」とすることは可能ではあります。

まとめ

「お目通しいただければ幸いです」「お目通しいただきますようお願い申し上げます」は読んで欲しいという意味の言葉で、受け取る側としてはどちらもある程度重要と考えていいでしょう。

使う側としては「お願い申し上げます」の方が強いということは言えます。