「繁忙期」と「閑散期」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「繁忙期」と「閑散期」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる「繁忙期」「閑散期」について、それぞれの意味や使い方、その違い等を分かりやすく説明します。

「繁忙期」とは?

「繁忙期」の読みは「はんぼうき」で、「一年のうちで特に仕事が忙しくなる時期」を意味する言葉です。

いくら忙しい時期があっても、それが特殊要因によるもので、例年そうした傾向がない場合には、「繁忙期」とは呼びません。

「繁忙期」の使い方

・『繁忙期に残業が増えるのは、ある程度仕方ないことです』
・『当社では、繁忙期はアルバイトを雇用して乗り切っています』


「閑散期」とは?

「閑散期」の読みは「かんさんき」で、「一年のうちで特に仕事が少なくて、暇な時期」を意味する言葉です。

この「閑散期」も特殊事情で、たまたま仕事が暇になっただけで、毎年同じ様に暇になる傾向がない場合には、「閑散期」とは呼びません。

「閑散期」の使い方

・『閑散期と言っても社員を養う必要があるため、その時期に出来る新規事業を考えています』
・『閑散期にこそ、しっかりと社員のスキルアップに向けた教育訓練に力を入れるべきです』

「繁忙期」と「閑散期」の違い

「繁忙期」「閑散期」は、言葉としては反対語に当たります。

ビジネスによっては、景気変動による「繁忙」「閑散」はあっても、「繁忙期」「閑散期」と言うサイクル的な変化がない業界もありますが、一方で多くの業界で「繁忙期」「閑散期」が存在し、それを前提とした経営施策が講じられています。

主な「繁忙期」「閑散期」が明確な業界例を以下に説明します。

引っ越し業界は、年度末で異動が多い3月・4月が「繁忙期」で、梅雨時の6月等は「閑散期」となっています。

旅行業界では、春休みや夏休み、そして年末年始などの長期休暇の時期や、ゴールデンウイークが「繁忙期」でそれ以外の時期は全体的に「閑散期」と言えます。

旅行業界は新型コロナの影響を受けて、長く「閑散」状況にありましたが、これは特殊事情であり、新型コロナの影響を受けた時期を「閑散期」とは呼びません。

またアパレル業界では、3月~5月と9月~11月が「繁忙期」で、「ニッパチ」と言われるように、2月・8月が「閑散期」です。

このように、多くの業界で「繁忙期」「閑散期」が存在し、それに対応した経営施策を講じることが 求められています。

例えば、「繁忙期」には、多くの従業員が必要ですが、「閑散期」は人員も少なくて済みます。

必要な人員数の変動を、いかに吸収して経営の安定化を図るのか等が大切となるのです。

まとめ

「繁忙期」「一年のうちで特に仕事が忙しくなる時期」を意味し、「閑散期」は逆に「一年のうちで特に仕事が少なくて、暇な時期」を意味する言葉です。

「繁忙期」「閑散期」は言葉としては、反対語に当たります。