「不動産鑑定士」と「土地家屋調査士」の違いとは?職業や仕事(ビジネス)を分かりやすく解釈

「不動産鑑定士」と「土地家屋調査士」の違い 職業の違い

「不動産鑑定士」「土地家屋調査士」のそれぞれが担う業務内容にはどのような違いがあるのか。

その点を中心にご説明させて頂きます。

「不動産鑑定士」とは?

「不動産鑑定士」とは、その名前の通り不動産を鑑定する人です。

建造物や土地などを鑑定し正しい評価を行います。

その結果、不動産の適正価格を付けることができるのが「不動産鑑定士」なのです。

不動産の適正価格は正しい評価でなければなりません。

そのため、誰でも「不動産鑑定士」として働くことができるわけではなく「不動産鑑定士」は国家資格となります。

国家資格を持っている人だけが行うことのできる独占業務となります。

その難易度は三大国家資格のひとつと言われ、非常に難しい資格です。

1次試験、2次試験があり、1次試験の合格率は30%ほど。

2次試験ともなると15%ほどしか合格率はなく1次2次を合わせると5%の合格率と非常に狭き門となっています。

不動産に関する専門的な知識が必要となる仕事となり主に不動産関連会社で勤務する形となります。

「土地家屋調査士」とは?

「土地家屋調査士」は、土地に関する業務内容となります。

不動産の調査に始まり測量業務も現地で行います。

また、表題登記の申請手続きも行うため書類作成の業務も担っています。

家や土地を売買する際に欠かすことができないのが登記です。

そんな登記の作成や変更を行うのが「土地家屋調査士」なのです。

実際に現地に足を運び表題登記に必要な情報の収集を行ったうえで書類を作成し法務省に申請するまでが主な「土地家屋調査士」の仕事となります。

もちろん、誰でも行うことができる業務ではなく「土地家屋調査士」の国家資格が必要です。

学歴などは問わないものの、そう簡単に取得すできる資格ではなく合格率は10%に届きません。


「不動産鑑定士」と「土地家屋調査士」の仕事の違い

「不動産鑑定士」「土地家屋調査士」共に不動産においては欠かすことができない業務を担う国家資格となります。

土地や家屋の売買や相続などにおいて、両者に依頼することも少なくありません。

ただし、それぞれの業務内容には違いがあり、それぞれ別の形で不動産に係るものとなります。

「不動産鑑定士」はあくまでも、不動産の適正価格を判断する人。

そして、「土地家屋調査士」は不動産の調査や測量などを行い表題登記の申請を行う人。

このように明確な役割の違いがあります。

「不動産鑑定士」と「土地家屋調査士」の仕事の違い(給料面の考察)

「不動産鑑定士」「土地家屋調査士」の収入を比較した場合、「不動産鑑定士」の方が資格の難易度が高いことから「土地家屋調査士」に比べ少し高めの収入となります。

平均的に「不動産鑑定士」が700万円から800万円となるなか、「土地家屋調査士」は400万円から600万円ほどとなります。

まとめ

以上のように「不動産鑑定士」「土地家屋調査士」では、業務内容も資格の難易度も異なります。