「年金数理人」と「アクチュアリー」の仕事の違いを分かりやすくお伝えします。
転職のヒントにしてください。
「年金数理人」とは?
年金数理人とは、年金のエキスパートのこと。
おもに企業年金の運用を、アドバイスする人です。
勤め先は銀行、生命保険会社、コンサルタント企業など多岐にわたります。
「年金」と名前が付いているものの、企業の財務報告書を見たり、退職制度が適切かどうか、あらゆる監視やアドバイスももおこないます。
年金数理人になるには、年金数理の実務を5年以上、そして企業財政の担当者として2年以上のスキルを積んでいることが必須です。
その上で専門の試験に合格することが求められます。
キャリアのある、限られた人のみが年金数理人になれます。
「アクチュアリー」とは?
アクチュアリーとは保険数理そして年金数理をおこなうスペシャリストをいいます。
こちらも銀行や保険会社など、資産運用にまつわる企業で活躍しています。
災害が起こったとき、経済が逼迫したときなど、あらゆる可能性を想定して統計を出していきます。
これまでのデータを踏まえて、将来の設計図を導き出していく、大切な役割を担っています。
アクチュアリーになるには、専門の試験に合格することが前提条件です。
試験は1次と2次に分かれていて、会計や年金、投資や数学など、あらゆる問題が出題されます。
日本ではまだまだ人数が少ない、ねらい目の職種です。
「年金数理人」と「アクチュアリー」の仕事の違い
両者の違いは、どの分野に重きをおいているかです。
年金数理人は「年金にまつわる確認業務」を優先しておこないます。
おもに年金業務が健全におこなわれているか、掛け金は適切なのか監査します。
ただ最近ではこの業務だけにとどまらず、退職金や人事にまつわる事柄も年金数理人がおこなっています。
結成当初にくらべて、業務の幅が広がっているのが年金数理人の仕事内容になります。
対するアクチュアリーは、企業年金に加えて保険や投資など、人生にまつわるあらゆるお金の計算をおこないます。
統計学に基づいて、生命保険や損害保険のコンサルタント業務をしています。
「年金数理人」と「アクチュアリー」の仕事の違い(給料面の考察)
年金数理人とアクチュアリーはどちらも、高収入が期待できる仕事です。
年金数理人の年収は700万円から1,000万円くらいです。
対するアクチュアリーの平均年収は1,200万円くらいです。
勤め先の企業によって異なりますが、需要が高い反面、担い手が少ないため年収も高めに設定されています。
好待遇の仕事を狙いたい方にとっては、ぜひ挑戦しておきたい分野です。
まとめ
「年金数理人」と「アクチュアリー」の仕事の違いを分かりやすくお伝えしました。
年金数理人は企業財政を見ながら、年金運用が適切におこなわれているか監査します。
そしてアクチュアリーは年金、保険、投資の観点からコンサルタントをおこないます。
未来の仕事を見つけるヒントにしてください。