「土地家屋調査士」と「宅地建物取引士」は、それぞれどのような仕事を行っているのか。
その違いについてご紹介させていただきます。
「土地家屋調査士」とは?
「土地家屋調査士」の主な仕事は土地や建物の登記に係る仕事です。
土地や建物に必ず必要な登記。
その登記を行うためには土地の測量や土地の境界線の確認などが必要です。
そして、それらを元に登記に必要な書類を作成し申請を行います。
これら一連の流れを仕事として行っているのが「土地家屋調査士」です。
不動産に係る調査や測量。
登記に必要な書類の作成から申請手続きの代理に至るまで不動産に係る専門的な知識を持つ人が「土地家屋調査士」です。
そのため、「土地家屋調査士」になるためには国家試験を受け合格する必要があります。
学歴などといった受験資格は不要で誰でも受験し合格すれば「土地家屋調査士」になることができます。
「宅地建物取引士」とは?
「宅地建物取引士」の主な仕事は不動産売買などに係る権利関係です。
不動産を売買する時や賃借する場合、様々な契約が必要です。
契約を行う前には事前に重要な説明事項を示す必要があるのか、契約書の作成などが必要となります。
これらすべての業務において「宅地建物取引士」の独占業務となり「宅地建物取引士」にしかできないものとなります。
そのため、「宅地建物取引士」になるためには国家試験を受け合格する必要があります。
学歴などといった受験資格はなく誰でも受験が可能ですが実務経験が求められます。
実務経験がない場合は、実務講習を受講すれば実務経験がなくても受験資格を得ることが可能です。
「土地家屋調査士」と「宅地建物取引士」の仕事の違い
同じ不動産に係る業務を担うといった点では共通点のある「土地家屋調査士」と「宅地建物取引士」ですが、それぞれが担う業務に違いがあります。
「土地家屋調査士」は主に登記に係る業務。
そして、「宅地建物取引士」は権利に係る業務です。
どちらも不動産の売買などにおいて欠かすことができない資格ですが、それぞれ行うことができる業務内容に違いがあります。
「土地家屋調査士」と「宅地建物取引士」の仕事の違い(給料面の考察)
「土地家屋調査士」と「宅地建物取引士」共に高収入を得ることができる仕事ではありません。
どちらにおいても一般的なサラリーマン程度となり勤務先によっては400万円ほどの給与になることもあります。
そのため他の資格を所有する人も少なくありません。
まとめ
以上が「土地家屋調査士」と「宅地建物取引士」の違いです。
それぞれが行う業務に違いがありますが、給与面で比較した場合はどちらも同程度といった共通点があるほか、受験資格がないといった共通点もあります。