この記事では、ビジネス用語として定着してカタカナ語の「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」について、その意味や使い方や違いを分かりやすく説明します。
「アカウンタビリティ」とは?
「アカウンタビリティ」とは、日本語では「説明責任や説明義務のこと」を意味する、英語由来のカタカナ語です。
具体的には、「自分が権限を持っている職務についての状況を、関係者に説明する義務のこと」を意味する言葉として使われています。
「アカウンタビリティ」の言葉の使い方
・『あの課長はアカウンタビリティーを十分に果たしていない』
・『あの部長は、アカウンタビリティーは単に部下に指示することだと勘違いしている』
「レスポンシビリティ」とは?
「レスポンシビリティ」は日本語では「業務遂行義務のこと」を意味し、こちらも英語由来のカタカナ語です。
具体的には、「上司から指示された業務を、遂行する義務のこと」を意味する言葉として使われています。
「レスポンシビリティ」の言葉の使い方
・『上司からの指示を引き受けた限り、レスポンしビリティーが生じることを忘れていけない』
・『この会社はアカウンタビリティーとレスポンしビリティーが、あるべき良関係になっていない』
「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」の違い
「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」は、いずれもビジネス上の「義務や責任」を指す言葉である点は共通です。
「アカウンタビリティ」は、先に「自分が権限を持っている職務についての状況を、関係者に説明する義務のこと」と説明しましたが、この義務は組織責任者が持つ「役割責任」と言い換えることが出来ます。
一方の「レスポンシビリティ」は「組織責任者(上司)から指示された仕事をきっちりと遂行する義務のこと」であることは前記の通りで、「実務責任」と言い換えることが出来ます。
すなわち、義務や責任の所在が「アカウンタビリティ」は組織責任者(管理職)であり、「レスポンシビリティ」は実務担当者であるのが、大きな違いです。
分かりやすく説明すると、管理職には、関連部署や経営トップに、職務や役割の現状等を報告する義務があり、また部下に対してその役割を達成するために、適切な仕事の指示を行う責任を負っていると言うことです。
また管理職は、組織責任を達成するために、部下に適切なフォローやサポートをする責任もあります。
一方の部下は、指示された仕事を着実にこなす義務を負っており、その仕事を引く受けた限りは、責任が発生するのです。
すなわち、「アカウンタビリティ」と「レスポンシビリティ」は深く関連しており、この二つが上手く回ることで組織運営が上手く行くことになるのです。
二つの言葉は。
こうした組織と構成員の役割を議論する際に、しばしば使われる言葉なのです。
まとめ
「アカウンタビリティ」は組織責任者(管理職)が担うべき義務と責任と言い換えることが出来、また「レスポンシビリティ」は実務担当者が担うべき義務と責任と言い換えることが出来ます。
企業運営では、この二つの関係性が上手く回ることが重要なのです。