「OEM契約」と「ライセンス契約」の違いとは?(ビジネス用語)を分かりやすく解釈

「OEM契約」と「ライセンス契約」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、「OEM契約」「ライセンス契約」の違いを分かりやすく説明していきます。

「OEM契約」とは?

「OEM契約」「OEM」とは、「Original Equipment Manufacturing」の略称で、日本語では「オリジナル製品の製造」という意味になります。

分かりやすくストーリーで紹介すると、A社が良いアイデア商品を考えましたが、それを製造する工場を持っていません。

そこで、同じような商品を製造しているB社に、そのアイデア商品の企画を提案しました。

その提案が受け入れられ、企画はA社で製造はB社という製品を販売するための「OEM契約」が結ばれます。

A社は工場を作るコストをかけることなく、製品の製造を実現できました。

B社はA社から、工場をフル稼働するほどの注文を受けることが出来ました。

このようなイメージで、自動車業界、アパレル業界、また、コンビニのお弁当まで様々な業界やシーンで、この「OEM契約」が盛んに交わされています。

「ライセンス契約」とは?

「ライセンス契約」「ライセンス」とは、「許可証」といった意味合いがあります。

知的財産として扱われる商品やキャラクターに対して、それを管理する会社から「許可」を得て、その知的財産の使用を認めてもらう契約を、「ライセンス契約」と言います。

分かりやすくストーリーで紹介すると、A社の有名人気アニメキャラクターは、知的財産として管理されています。

B社は、そのキャラクターをモチーフにしたアイデア商品を企画しましたが、商品化するには知的財産を使用する許可をA社から得なければいけません。

そこで、B社はA社にその企画を提案、それが受け入れられて、知的財産の使用を許可する証拠として「ライセンス契約」を結びました。

これで、A社は「ライセンス料」として収益を得ることが出来ます。

B社はライセンス料をA社に支払いますが、有名大人気アニメキャラクターの知名度により、アイデア商品を沢山売ることが出来ました。

このようなイメージで、ライセンス契約が盛んに交わされることで、人気キャラクターのグッズなどを私たちが購入することが出来るのです。

また、この知的財産は、アニメキャラクターだけでなく、クルマのデザインや電化製品のアイデア、音楽や芸術全般、回路やプログラムまで、多岐に渡り管理されています。


「OEM契約」と「ライセンス契約」の違い

「OEM契約」「ライセンス契約」は、お互いに協力し合い企画・製造・販売を行うための契約という点では、共通する部分があります。

違いを分かりやすく説明すると、「OEM契約」は自社製品の製造を他者にお願いする契約のこと。

「ライセンス契約」は、ブランドを使用する権利を許諾する契約のことです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「OEM契約」「ライセンス契約」は、様々な業界で盛んに交わされている契約です。

このような取り決めや仕組みがあるからこそ、私たちの手元に便利な製品が届けられていることが分かります。