「後悔の念」と「自責の念」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「後悔の念」と「自責の念」の違いとは? ビジネス用語【二語】

この記事では、「後悔の念」「自責の念」の違いを明確に説明致します。

「後悔の念」とは?

後悔の念は、こうかいのねんという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、行った事等に対して後から悔やむ事といった意味の後悔のという文字に、考えや思慮といった意味がある念の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。

以上の事から後悔の念は、自分が行った過ちを後から悔いる気持ちの事を表すのです。

自らの過ちを後悔する、という意味の言葉であるためビジネスシーンでは、仕事でミスをした本人がその事を悔いる、という形で使われるのが基本となっています。

「自責の念」とは?

自責の念は、じせきのねんという読み方をすべき言葉です。

文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事となりますが、自分で自らの過ちを責めるといった意味を持っている自責のという文字に、思い詰めた気持ちや考えといった意味を有する念の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ自責の念は、後悔して自らを責めてしまう気持ちを示すのです。

自分の過ちを責める、という意味を持っているため、ビジネスシーンにおいては何らかの失敗をしてしまった本人が用いる事が多くなります。

具体的には、自責の念に駆られるや自責の念に苛まれる、といった表現を見掛ける事が多いです。


「後悔の念」と「自責の念」の違い

後悔の念と自責の念の文字表記を並べて見比べると、後悔と自責という漢字の違いに直ぐに気付く事が出来ます。

所がその後に続くのはどちらも、の念という同じ文字であり、どちらも何らかの過ちを犯してしまった際に使用される言葉同士です。

お陰で混同してしまう恐れがある組み合わせの言葉ですが、最初の漢字の違いにより表す意味合いのニュアンスにも違いが生まれています。

まず後悔の念は、自分の過ちを後悔する、という意味として使われる言葉です。

一方の自責の念は、自分の犯した過ちに対して自らを責める気持ちを示す際に、用いられます。

「後悔の念」の例文

・『5年経った今も、転職せずにあの会社に残るべきだったという後悔の念に駆られる事が多いです』

「自責の念」の例文

・『私が確認を怠った事で、会社に損害を与えてしまった事に自責の念を感じます』

まとめ

2つの言葉は共に、の念という同じ文字が使われている上に、犯した間違いに関連して使用される事が多い言葉同士です。

とはいえ最初の2文字に明らかな漢字の違いがある事で、示す意味には相違点を見出す事が出来ます。

ちなみに後悔の念は、自らが起こしたミスや過ちを悔やむ気持ちを表すのです。

対する自責の念は、間違いやミスを犯した自分を責めてしまう気持ちを示します。