「アルゴリズム」と「プログラム」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「アルゴリズム」とは?
はじめに「アルゴリズム」について解説していきます。
「アルゴリズム」は、英語の「algorithm」のことです。
これには「計算の手順、手続き」との意味があります。
現代のビジネスではコンピュータに関わる用語として登場することが多いでしょう。
「複雑なアルゴリズムを搭載している」などの使い方がされます。
このような場合には、処理手続き全体の考え方や理論を示して「アルゴリズム」と呼ばれるのです。
「プログラム」とは?
つぎに「プログラム」を解説します。
「プログラム」は、英語の「program」のことです。
これには「物事を進行するための手順」との意味があります。
現代のビジネスではコンピュータに関わる用語として登場することが多いでしょう。
「新しいプログラムで稼働しています」などの使い方がされます。
このような場合には、プログラムは物理的に動く「モノ」を示すことが多いでしょう。
プログラミング言語で事前に記述され、何かをトリガーに動く「モノ」を「プログラム」と呼ぶのです。
「アルゴリズム」と「プログラム」の違い
それでは「アルゴリズム」と「プログラム」の違いはどこにあるでしょうか。
これは、理論かモノかで考えると、見分けやすいでしょう。
「アルゴリズム」は、計算や処理の手順に関する「考え方」を示す言葉です。
そのため、それ自体が実際に動くわけではないのです。
「考え方」を採用したプログラムなどに実装されることで、初めて動くのです。
いっぽうの「プログラム」は、実際に動くものを示します。
あるアルゴリズムを採用して、あるプログラミング言語で書かれたプログラムは、実際に動くのです。
このように「アルゴリズム」と「プログラム」の違いは、実際に動くものか否かで見分けられると言えます。
「アルゴリズム」の例文
ここでは「アルゴリズム」の例文を挙げていきます。
アルゴリズムが「考え方」だと理解していれば、正しく使用できることでしょう。
・『有名なアルゴリズムを採用しましょう』
・『アルゴリズムに不備を検出しました』
・『アルゴリズムを変更しないといけない』
・『アルゴリズムに従えばよい』
「プログラム」の例文
ここでは「プログラム」の例文を挙げていきます。
プログラムが「動くモノ」だと理解していれば、正しく使用できることでしょう。
・『プログラムを動かそう』
・『プログラムに不備を検出しました』
・『プログラムを変更しないといけない』
・『プログラムを実装しよう』
まとめ
このように「アルゴリズム」と「プログラム」は似ているように見える言葉です。
しかし、二つの言葉には明確な違いがあるのです。
「アルゴリズム」は「考え方」のことであり、「プログラム」は「動くモノ」なのです。
同じような分野で使われる言葉なので、正しく理解しておくとよいでしょう。