「芳しくない」と「思わしくない」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「芳しくない」と「思わしくない」の違いとは? ビジネス用語【二語】

「芳しくない」「思わしくない」の違いについての解説です。

「芳しくない」とは?

上記は、見てわかるくらい状態が良くないことです。

そのうえで、ビジネスなどでは、体調が悪いことを直接体調が悪いと述べた場合、幼稚に聞こえるという問題から、あえて、「芳しくない」という遠回しの表現を行います。

「芳しくない」の使い方

この言葉は、本来は、断言して成績のようなものが悪いという場合に使用します。

なので、ビジネスにおいては営業成績が悪いことを指す場合に多用するのが正しい表現です。

他には、「芳しくない」は、見てわかるほど著しく状態が悪いことを指すので、プロジェクトが大幅に遅れていることも「芳しくない」という表現になります。


「思わしくない」とは?

上記は、思わしいという言葉の否定で思わしいがよい方向に転ぶことであるのですが、ないで否定をしているため、良い方向に転んでいないという意味です。

「芳しくない」と同じではないか、という声がありますが、同じであるとは言い切れず、「芳しくない」のほうが断言して成績がどうであることを重視したものの言い方になるので、ビジネスにおいては成績がどうであるかを述べる場合、「芳しくない」側の言葉が好まれるのです。

「思わしくない」の使い方

上記は、ビジネスにおいては成績を指すために使用するのではなく、どちらかというとそう思うという具合に自分が思い描くものから外れているという場合に使用します。

そのうえで、ものすごく自分が思い描いたものから外れている場合、「芳しくない」という言葉に変化すると考えるとよいです。

「芳しくない」と「思わしくない」の違い

両者の違いは、ビジネスにおいては、断言して成績がものすごく悪いことを指すか、客観で成績に関係なく状態が良い方向に行っていないとなるかです。

「芳しくない」は、主に断言して成績がものすごく悪いことでこれは営業成績などのことです。

一方「思わしくない」は、営業成績に限らず、客観で良くないことであればなんでもよく、自分が客観的に状態が良くないと判断すれば「思わしくない」で上司や部下との折り合いが「思わしくない」などがまさに「思わしくない」「芳しくない」の違いです。

まとめ

「思わしくない」はとりあえず、自分の客観的な判断で悪い状態であると思えば成立しますので、上司と部下の関係性などが挙げられます。

一方、「芳しくない」は成績や、体調という具合に目で見て判断できる物事を指し、装っているというよりも事実がそうである物を指します。

だから、営業成績が著しく悪いという場合、「芳しくない」という言葉を使用するのは、事実であるがゆえです。

逆に、営業成績が「思わしくない」とすれば、これは客観的な自分の判断なので、実は営業成績は悪くなかったという判断を会社が下せば、客観的な判断に置き換わり、事実確認はどうでもよくなるのです。