「アプローチ」と「アピール」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「アプローチ」とは?
はじめに「アプローチ」について解説していきます。
「アプロ―チ」は、英語の「approach」のことです。
これには「対象に近づく」との意味があります。
この言葉は、ビジネスでも使用されることがあります。
たとえば、「顧客のキーマンにアプローチする」などの使い方がされます。
これは、有利な何かを得るために、その人物に近づこうという意味で使用されるのです。
「アピール」とは?
つぎに「アピール」を解説します。
「アピール」は、英語の「appeal」のことです。
これには「他人に対して主張する」との意味があります。
これは、顧客が関心を持ってくれるように、こちらからの主張を強めようという意味で使用されるのです。
「アプローチ」と「アピール」の違い
それでは「アプローチ」と「アピール」の違いはどこにあるでしょうか。
これは、第三者に対して何か行動するという意味では同じです。
しかし、その行動が「近づく」と「主張する」で異なるのです。
「アプローチ」は、相手に「近づく」ことを意味します。
いっぽうの「アピール」は、相手に「主張する」ことを意味するのです。
「近づく」という行動と「主張する」という行動は明らかに異なります。
「近づく」は足で移動しますし、「主張する」は口か文書で発信します。
この二つの違いが、「アプローチ」と「アピール」の違いだと言えるのです。
「アプローチ」の例文
ここでは「アプローチ」の例文を挙げていきます。
アプローチが「近づく」を意味する言葉だと理解していれば、正しく使用できることでしょう。
・『キーマンにアプローチしましょう』
・『顧客へのアプローチが必要ですね』
・『意思決定者にアプローチしないと始まらない』
・『アプローチ手段を考える必要がある』
「アピール」の例文
ここでは「アピール」の例文を挙げていきます。
アピールが「主張する」を意味する言葉だと理解していれば、正しく使用できることでしょう。
・『顧客にアピールできる内容にしたい』
・『もっとアピールしないと売れないはずだ』
・『アピール内容を明確にしたほうがよい』
・『多くの人にアピールするには何かが足りない』
まとめ
このように「アプローチ」と「アピール」は似ているように見える言葉です。
しかし、二つの言葉には明確な違いがあるのです。
「アプローチ」は「近づく」ことであり、「アピール」「主張する」ことなのです。
日本語にすれば、二つの行動が違うものであることが明白に分かります。
言葉の意味をしっかり理解して使用することが、誤った使い方をふせぐのです。