「見越して」と「見込んで」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「見越して」と「見込んで」の違いとは? ビジネス用語【二語】

この記事では「見越して」「見込んで」の違いについて解説をします。

「見越して」とは?

将来のことに見当をつけてという意味です。

類似の事実をあてはめて、将来こうなるであろうと予測することをいいます。

たとえば、今はキャンプがまったく流行っていなかったとします。

キャンプをする人が少ないので、キャンプ場はがらがらです。

閉鎖をしてしまうところも出てきました。

しかし、このところキャンプに関する漫画が売れているようで、キャンプ漫画ブームにのってキャンプをする人が増えてくると予測されます。

そこで、キャンプをする人たちが増える前にキャンプ場を作ろうと考える人が出てきたとします。

この人たちは、将来はこうなるであろうと見当をつけて行動しています。

このことを「キャンプブームを見越して、キャンプ場を開設する」などといいます。

漫画が流行ると、そのグッズの売れ行きがよくなったり、漫画に登場する行動をする人が増えたりすることがあります。

こういった類似の事柄を当てはめてみて、キャンプ場の需要が増えるだろうと考えています。

そうなるであろうと見当をつけることで、実際今その状態になっているのではありません。

また、見当なので外れることはあります。

「見越して」の使い方

これから先にこうなるであろうと考えること、見当をつけることという意味で使用をします。

「~を見越して」の形で使うことが多いです。


「見込んで」とは?

将来こうなるであろうという考えを勘定に入れる、将来の可能性という意味です。

果物は自然のものなので、毎年同じ数だけできるわけではありません。

ある年にはたくさん収穫できた、別のある年にはあまり収穫できなかったということがあります。

実際に収穫してみないと、何キログラムあるいは何トン採れるのかわからないです。

しかし、天候や生育状況などから、将来どれくらい収穫できるのか可能性を考えることはできます。

そのことを「みかんの収穫は○○トンを見込んでいる」などと表現します。

今度はカフェのことで説明をします。

このカフェは休日になると客数が増えます。

客数が増えたときには注文数が多くなるので、その分仕入れを多くします。

このことを「休日で客が増えることを見込んで、多めに仕入れる」などといいます。

「見込んで」の使い方

将来のことを勘定に入れるという意味や、将来の可能性という意味で使用をします。

いろいろ考えあわせた結果という意味合いを含みます。

「見越して」と「見込んで」の違い

「見越して」は先を読んで、見当をつけてといった意味です。

「見込んで」はそのことを考えに入れてといった意味です。

どちらも将来のことを考えた言葉ですが、意味合いが異なります。

まとめ

2つの言葉は将来を考えるときに使われるものですが、意味は異なります。

一方は見当をつけてという意味、もう一方はいろいろなことを考えに入れてという意味です。