「恐縮ですが」と「申し訳ございませんが」の違いをお伝えします。
お伺いを立てたい場合の表現をみていきましょう。
「恐縮ですが」とは?
「恐縮ですが」とは「恐れ入りますが」のこと。
こちらがおそれ多い気持ちになってしまうくらい、大切なお願いをする際につかいます。
自分を少し下げて、相手を持ち上げるクッション言葉になります。
例えば「お忙しいところ大変恐縮ですが、来週末までに構想案を送っていただけないでしょうか」と使います。
また「お手数をおかけして恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします」と利用することもあります。
「大変」や「お手数をおかけして」などを前に付けて、なめらかに用いると自然なビジネス語に聞こえます。
また「恐縮ですが~いただけますと幸いです」という言葉も、お願いごとをする際につかえます。
色々と変化させて、仕事力を高めていきましょう。
「申し訳ございませんが」とは?
「申し訳ございませんが」とは「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」のこと。
「申し訳ありません」をさらに丁寧にした言い方です。
時間や手間を割いてくれた相手に対して、感謝をつたえるフレーズになります。
「大変申し訳ございませんが、本日は売り切れとなっております」や「お待たせして誠に申し訳ございませんが、もう少々お待ち頂けないでしょうか」と使います。
「申し訳ございませんが」も前後に何らかの言葉をはさんで、用います。
「誠に」や「大変」を冒頭に付けると、より改まった言い方になります。
お願いごとを聞いてくれる相手の顔を思い浮かべながら、丁寧な物言いに変換していきましょう。
「恐縮ですが」と「申し訳ございませんが」の違い
・謝罪のニュアンスがある「申し訳ございませんが」
「恐縮ですが」と「申し訳ございませんが」は、取引先や顧客に対して、頭を下げる場合につかいます。
どちらも依頼をする際につかえます。
同じような言い回しですが、こちらに不備があってご迷惑をおかけする場合に用いるのは「恐縮ですが」より「申し訳ございませんが」が適切です。
例えばお店の営業時間が変更になったとき。
「しばらくの間は、20時までとさせて頂きます。
申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします」と使います。
こちらの都合で営業時間は変更になったので、より丁寧な「申し訳ございませんが」がベターです。
「恐縮ですが」は依頼をする際に、用いる表現です。
さらに敬意を強めたい場合は「恐れ入りますが」や「恐縮ではございますが」と変化させていきます。
色々な言い方をマスターして、敬語の達人を目指していきましょう。
まとめ
「恐縮ですが」と「申し訳ございませんが」の違いを分かりやすくお伝えしました。
「恐縮ですが」は依頼やお願いをする際につかいます。
そして「申し訳ございませんが」は相手にこちらの都合で負担をかけてしまう場合に用います。
顧客や取引先にもつかえる、とても丁寧なフレーズとなります。