「どうしたらいい」と「どうすればいい」の違いを見ていきます。
語彙力を増やすヒントにしましょう。
「どうしたらいい」とは?
「どうしたらいい」とは「ある出来事が起こり、呆然としている」の訳です。
すでに起きてしまったことに対して、用いるケースが多いです。
自分にとっても想定外のことが起こり、頭の中が真っ白になってしまった場合に用います。
どうしたらいいのか分からない、強い困惑の気持ちをあらわす言葉です。
打つ手がなくてお手上げの状態、取る手立てがなくて困ってしまった状況に用います。
「どうしたらいい」は「どうしたらいいのか分からない」や「どうしたらいいかと途方に暮れる」など自分に問いかけるケースで良く使われます。
「どうすればいい」とは?
「どうすればいい」とは「ある問題に対して、どんな手を打てばいいのか教えて欲しい」の訳です。
自分の判断に自信がもてずに、他人の考えを聞きたい場合に用いています。
すでに起きたことに使うほか、これから起こる状況に対しても用います。
具体的なアドバイスを知りたい場合の、ストレートな言い方になります。
例えば手順や方法を誰かに質問するときは「どうすればいい」に「ですか」をつけて「どうすればいいですか」と使います。
よく分からないことを、誰かに尋ねる表現が「どうすればいい」です。
「どうしたらいい」と「どうすればいい」の違い
・自分には「どうしたらいい」他人には「どうすればいい」
「どうしたらいい」と「どうすればいい」はとても似ている言葉です。
どちらもオロオロした場合に使います。
「どうしたらいい」は主に、自分に問いかけるシーンで使います。
思いもよらない事件が起こってしまい、途方に暮れる状況でつかいます。
「どうしたらいいのか分からず、ぼんやりした」や「どうしたらいいのか、見当がつかない」と用います。
対する「どうすればいい」は自分にとって由々しき問題が起きて、その解決策を他人にアドバイスして欲しい場合に使います。
「どうすればいいと思う?」や「どうすればいいでしょうか」と使います。
他人の意見や具体的な解決策を知りたい際に用いるのが「どうすればいい」になります。
「どうしたらいい」と「どうすればいい」はどちらも似ていますが、一歩すすむという明るいニュアンスがあるのは「どうすればいい」です。
「どうしたらいい」は衝撃を受けて、目の前が真っ暗になった状況をさします。
対する「どうすればいい」は冷静に今の状況を見つめて、次に何をすればいいのか具体的に考えている状況をいいます。
まとめ
「どうしたらいい」と「どうすればいい」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも見分けのつきにくい言葉です。
「どうしたらいい」はすでに起こった出来事に対して、困惑している様子をつたえる表現です。
対する「どうすればいい」は、具体的なアドバイスを他人からもらいたい場合に使います。
言葉を見分けていきましょう。