「おみそれしました」と「恐れ入りました」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「おみそれしました」と「恐れ入りました」の違い ビジネス用語【二語】

ビジネス用語「おみそれしました」「恐れ入りました」の違いはどこなのでしょうか。

今回は、「おみそれしました」「恐れ入りました」の違いについて解説します。

「おみそれしました」とは?

「おみそれしました」とは、「相手の正体や能力等に気づかなかったことを詫びる」ときに使う言葉です。

「おみそれしました」の使い方

「おみそれしました」と言うのは謝罪の意味で使われます。

漢字で表すと「お見逸れしました」となることからもわかるように「おみそれ」には「見て逸らす」つまり「見落とし」「見逃し」を表す言葉です。

本当なら気づくのが当然なのに能力不足や注意不足で見落としてしまったことをお詫びするのが「おみそれしました」であり、明かされた正体や発揮された実力などに敬意を表すると同時にそのことに気づかなかった自分の不甲斐なさを謝罪する表現です。

「気が付かない」ことを意味する言葉ですがそこから転じて「低く見積もる」「見くびる」といった意味合いでも使われます。

本来備えている実力よりも低く見積もる、つまり「不当に安く扱うこと」を謝っているのが「おみそれしました」なので不注意を詫びつつ大したものだと評価するときに用いられます。


「恐れ入りました」とは?

「恐れ入りました」とは、「相手の実力に対して太刀打ち出来ないほどの差があることを痛感すること」を意味する言葉です。

「恐れ入りました」の使い方

「恐れ入りました」「恐縮する」ことを意味しています。

恐縮とは「ありがたさや申し訳なさから身が縮む思いになること」を表しており「恐れ入りました」という場合は「見せつけられた実力に対してはっきりとした差を感じ取り身が縮む思いになること」です。

「おみそれしました」と「恐れ入りました」の違い

「おみそれしました」が気付かなかった自分の不注意を詫びる言葉であるのに対し「恐れ入りました」は相手の素晴らしさを称えるときに使う言葉です。

素晴らしい働きにより助けられたとき、素晴らしい働きをしてくれると思っていなかった時分の不明を恥じるのが「おみそれしました」、働きの素晴らしさをたたえつつ助けてくれたありがたさを伝えるのが「恐れ入りました」という違いで区別されます。

「おみそれしました」の例文

・『この短時間で仕事を片付けるとは、おみそれしました』
・『料理だけでなく掃除も得意とは、おみそれしました』

「恐れ入りました」の例文

・『大ピンチを鮮やかに切り抜けた手腕には恐れ入りました』
・『頭の固い上層部を鮮やかに説き伏せた手並みに恐れ入りました』

まとめ

「おみそれしました」「恐れ入りました」は日常生活ではあまり使わない表現ですがビジネスではそれなりに目にする表現です。

微妙なニュアンスの違いを理解して上手に使い分けてください。