「お役に立てれば幸いです」と「お役に立ててうれしいです」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解説していきます。
「お役に立てれば幸いです」とは?
「お役に立てれば」は「役に立つ」と「れば」で構成されます。
「役に立つ」は「相手のためになる」ことを意味する言葉です。
また、「れば」は可能を表す「できれば」と同じ意味です。
ここでは「お役に立てれば」としていることから、「役に立つことができれば」と同じ意味だと考えてよいでしょう。
また、「幸いです」は「うれしいです」と同じ意味ですが、丁寧に表現する場合に使用される言い回しです。
「お役に立ててうれしいです」とは?
「お役に立てて」は「役に立つ」と「て」で構成されます。
「役に立つ」は前述の説明と同じです。
しかし、ここでは「立てて」としている点が異なります。
これは、既に起こったことを示しています。
そのため、「役に立てて」は「役に立てたことが」と言い換えることもできるでしょう。
また、「うれしいです」は言葉のとおり、うれしい感情を示すものです。
ただし、カジュアルな表現でもあるため、敬語表現で使用されることは少ない言い回しだと言えます。
「お役に立てれば幸いです」と「お役に立ててうれしいです」の違い
それでは「お役に立てれば幸いです」と「お役に立ててうれしいです」の違いは何でしょうか。
これは、「立てれば」と「立てて」に違いがあると言えます。
「立てれば」は、将来への願望もしくは可能性を示すものです。
いっぽうの「立てて」は既に発生した事象を示すものです。
このことから、「立てれば」と「立てて」の違いは、未来と過去の違いだと言い換えることもできます。
なお、「幸いです」と「うれしいです」は、敬意の有無は違いますが、同じ意味の言葉だと言えます。
「お役に立てれば幸いです」の例文
ここでは「お役に立てれば幸いです」の例文を挙げていきます。
単独で使用したり、少し言葉を添えて使うことが可能です。
・『お役に立てれば幸いです』
・『何かしらお役に立てれば幸いです』
・『私の力が少しでもお役に立てれば幸いです』
・『弊社の技術が貴社のお役に立てれば幸いです』
「お役に立ててうれしいです」の例文
ここでは「お役に立ててうれしいです」の例文を挙げていきます。
「お役に立てれば幸いです」と同じ使い方をしても、過去を示すカジュアルな表現になることが分かるはずです。
・『お役に立ててうれしいです』
・『何かしらお役に立ててうれしいです』
・『私の力が少しでもお役に立ててうれしいです』
・『弊社の技術が貴社のお役に立ててうれしいです』
まとめ
このように「お役に立てれば幸いです」と「お役に立ててうれしいです」は、どちらも「役に立つ」ことを「うれしく思う」表現です。
しかし、「立てれば」は未来を、「立てて」は過去を示す言葉だという違いがあるのです。