「いかがでしょうか」と「いかがいたしましょうか」の違いとは?使い方や例文など分かりやすく解釈

「いかがでしょうか」と「いかがいたしましょうか」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、「いかがでしょうか」「いかがいたしましょうか」の違いや例文を分かりやすく説明していきます。

「いかがでしょうか」とは?

相手に意見を聞きたいとき「いかがでしょうか」と質問して、返事を丁寧にうかがうとき使われています。

「いかが」は形容動詞で、「でしょうか」は丁寧語であり、この2つの言葉をかけ合わせればどのような状態であるのか失礼なく聞ける言葉になります。

よく使われている場所としては職場で、社員が目上の上司や取引先にこうしたいと言われたとき企業の代表者の意見が知りたいと思うときおうかがいして、答えを聞いて相手に伝えるわけです。

立場が上の人の気分を聞くときも「ご気分はいかがでしょうか」と丁寧な物腰で聞き、もしも悪いときは気分が良くなるよう飲み物を出したり、エアコンの温度を調整して相手が快適になるようにします。

「いかがいたしましょうか」とは?

相手へ自分がどのように行動したらいいか丁寧にうかがうとき使うのが「いかがいたしましょうか」であり、自分がするべき行為はこうしたらいいかと目上の人や、立場が上の者へ聞くとき使われています。

自分だけでは物事を決めかねるときや、行動してはまずいだろうと思うとき、一度気持ちをうかがってから行動しなければならないと思う職場では社員が上司に伺うとき使ったり、客が贈物として購入したものをどう梱包すればいいか販売員が聞くとき失礼がないよう気持ちを込めて聞ける言葉になります。


「いかがでしょうか」と「いかがいたしましょうか」の違い

「いかがでしょうか」「いかがいたしましょうか」の違いを、分かりやすく解説します。

すでに決まりかけている要件を職場の偉い立場の人へ相談して、返事を貰うため丁寧に敬語で聞くとき使われているのが「いかがでしょうか」であり、返事を相手に伝える役目を担う人が使います。

一方の「いかがいたしましょうか」は立場が上の人に対してやってほしいと思うことを聞いてあげるときに使う言葉であり、返答次第で自らの行動や考えを見直すときに使うという違いがあります。

「いかがでしょうか」の例文

・『先方はこの企画でいいと言っていますが、社長としてはいかがでしょうか』
取引先相手は提出した企画内容でいいと承諾していますが、こちらの代表者の意見を聞いてからもう一度返事しなければいけないだろうと思うときに使われています。

・『このデザインならいいと思いますが、いかがでしょうか』
自分としてはこれでいいと思っても、職場の人の意見も聞いて参考にしたいと思ったときうかがうわけです。

「いかがいたしましょうか」の例文

・『これからお弁当を注文しますが、いかがいたしましょうか』
まだ注文する前、相手にもどのようなものが食べたいか聞くとき「いかがいたしましょうか」と気遣う気持ちを込めてうかがいます。

・『在庫はすでに無くなっておりますが、代わりに新商品を用意できます。いかがいたしましょうか』
客から在庫の確認を求められた電話相談室のスタッフは、気を利かせて似たようなデザインや色の商品を見つけ出してお勧めします。

まとめ

どちらも目上の人や立場が上の者へうかがうとき使われている言葉ですが、「いかがでしょうか」はほとんど決まりかけていることを先に進めてもいいか聞くとき使い、「いかがいたしましょうか」は、相手がどのようにしてもらいたいか気遣う意味で聞くとき使われていると覚えておくといいでしょう。