この記事では、「お気をつけてお帰りください」と「お気をつけてお帰りくださいませ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お気をつけてお帰りください」とは?
目上の人や顧客と別れる際に安全に帰ってほしいという願いを込めて掛ける言葉で、商談の終わり、飲食店で食事して別れるときなどに使われます。
敬語ではない関係では「気をつけて帰って」などとなり、口語では「お気をつけて」と略されるケースもあります。
文章において「お気をつけてお帰りください」と表記されるケースはあまり多くなく、文章による日程表などの最後に書かれるケース、店の出口に書かれるケースなどがあります。
ただし店の場合は「ご来店ありがとうございました またのお越しをお待ちしております」が先に来ることが多く、「お気をつけてお帰りください」は意図としてはあるもののスペース的に表記しきれない、または挨拶として長すぎて言えないというケースが一般的です。
メールなどで使われるケースでは、相手と移動時間が異なるケースで自分は先に無事帰宅したと伝える際、まだ帰宅していない相手を気遣って「お気をつけてお帰りください」と表記することがあります。
電話に関しても同じような使い方ができます。
「お気をつけてお帰りくださいませ」とは?
気をつけて帰宅してくださいという意味を持ち、「ませ」はより強い気持ちを丁寧伝えたいという意図があります。
なお、ませという言葉は接客以外のシーンでは女性が使う言葉とされますが、「お気をつけてお帰りくださいませ」は接客的なシーンであるため男性でも使えなくはありません。
とは言え、基本的には店と客の関係で使われる場合が多く、上司と部下、商談関係の別れるシーンではあまり使われないものと言えます。
文章にして表記すると過剰に丁寧語にしているようにも見えるので注意したほうが良いでしょう。
「お気をつけてお帰りください」と「お気をつけてお帰りくださいませ」の違い
お気をつけてお帰りくださいとお気をつけてお帰りくださいませは、意味自体は安全な帰宅、帰社を願うもので別れる際に使う言葉としては共通しています。
「お気をつけてお帰りくださいませ」のほうがより丁寧な言葉ですが、「お気をつけてお帰りください」の時点で敬語として成立しており、「ませ」は接客などで使われるケースがあります。
より丁寧な印象があるのは「お気をつけてお帰りくださいませ」ということができます。
文章では「ませ」が女性語に見える場合もあり「お気をつけてお帰りください」を使うほうがベターとも言えます。
ともに強調する使い方などはなく、前に「雨なので」などシチュエーションを追加することはできます。
まとめ
「お気をつけてお帰りください」と「お気をつけてお帰りくださいませ」は意味、意図は同じでともに敬語となっています。
より敬語としての意図が強いのが「お気をつけてお帰りくださいませ」ですが、丁寧になりすぎるという点と女性語であるという点が文章で使いにくい部分です。