「必着」と「速達」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「必着」と「速達」の違い ビジネス用語【二語】

「必着」「速達」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など、分かりやすく解説していきます。

「必着」とは?

「必着」は文字通り「必ず着く」を意味します。

これは、到着が必須であることを意味する言葉です。

「期日までに必着でお願いします」との言い回しがあります。

これは、期日までに必ず到着することを要求しています。

逆に、明示はしていないものの、期日に到着しない場合は責任を負えないことを示しているのです。

これは、主に提出物や郵送物の、期日に対する取り扱いを示す言葉なのです。

なお、この言葉は「3月31日必達」のように、具体的な期日とともに使用することもできます。

「速達」とは?

「速達」は文字通り「早く達する」を意味します。

しかし、「速達」と使用した場合には、郵便物の種類を示します。

これは、通常の郵送にかかる基本料金に対して、割増の料金を支払うことで、早く届けてもらうものです。

急ぎの書類、期限ギリギリに出来上がった提出物など。

これらを少しでも早く相手に届けるための手段が「速達」なのです。

そのため、「速達」「早く達する」わけではなく、郵便物の種類としての「速達」を示します。


「必着」と「速達」の違い

それでは「必着」「速達」の違いはどこにあるでしょうか。

「必着」「必ず着く」を意味し、期日に対する取り扱いを示す言葉です。

これに対して「速達」「早く達する」を意味しますが、郵便物の種類を示す言葉です。

そのため、同じく提出や郵送に関する熟語ですが、示している対象がまったく違うことが分かるのではないでしょうか。

シンプルに言い換えれば、前者は取り扱い、後者は種類を示しているのです。

「必着」の例文

「必着」を使用した例文を挙げます。

ここでは期日に対する取り扱いの言葉として「必着」を使用しています。

・『期日までに必着でお願いいたします』
・『書類の提出は、3月31日必着といたします』
・『期日必着に変更はございません』
・『明日の朝必着とのことでした』

「速達」の例文

「速達」を使用した例文を挙げます。

ここでは、郵便の種類としての「速達」を文章に織り交ぜて使用しています。

・『速達で出したので何とか間に合うでしょう』
・『速達に変更するしか方法がありません』
・『期日に間に合わせるには速達しかないでしょう』
・『念のため速達で送ってあります』

まとめ

このように「必着」「速達」は、提出や郵送に関わるため、少しだけ似ているように感じる言葉です。

しかし、実際は使い方も使われ方もまったく異なる、まっく別な言葉なのです。

それぞれが示す言葉の意味をしっかり理解して、間違えずに使い分けるようにしましょう。