「いかがいたしましょうか」と「いかがなさいますか」の違いとは?ビジネスでの使い方や例文など分かりやすく解釈

「いかがいたしましょうか」と「いかがなさいますか」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる慣用句の「いかがいたしましょうか」「いかがなさいますか」について、その意味の違いや使い方を分かりやすく説明します。

「いかがいたしましょうか」とは?

「いかがいたしましょうか」は、自分が相手のために何をすべきかを尋ねる際に使われる言葉で、「どうしましょうか」を意味する敬語表現です。

「いかが」「どう」の意味で、「いたしましょうか」「する」の謙譲語の「いたす」に丁寧語の「ます」が付いた言葉が変化したものです。

相手のために、自分が何をすべきかを問いかける言葉なので、自分の行為に対して謙譲語表現を使っているのです。

「いかがいたしましょうか」の使い方

・『明後日の会議資料の内容は、いかがいたしましょうか』
・『来週のA社との調整会議への出席者は、いかがいたしましょうか』
・『いかがいたしましょうか?と尋ねる前に、まず自分の案を述べた方が良い』


「いかがなさいますか」とは?

「いかがなさいますか」は、「どうされますか」の意味の敬語表現で、相手の方がどうするつもりなのかを尋ねる言葉です。

「いかが」は先に記した「どう」の意味で、「なさいますか」「する」の尊敬語表現の「なさる」に丁寧語の「ます」が付いた言葉が変化した言葉です。

相手の方の行為を尋ねる言葉なので、尊敬語表現を使っているのです。

「いかがなさいますか」の使い方

・『次週のA社との会議に、先方は部長の出席を希望されていますが、いかがなさいますか』
・『当ホテルでは朝食は洋食と和食がございますが、いかがなさいますか』
・『普通席以外に、プレミアム席もご用意できますが、いかがなさいますか』

「いかがいたしましょうか」と「いかがなさいますか」の違い

「いかがいたしましょうか」「いかがなさいますか」は、いずれも敬語表現で、目上の人や取引先の方に使われる言葉です。

しかし、その意味はすでに説明した様に、全く逆と言えるものです。

「いかがいたしましょうか」「自分が何をすべきか」を相手に問うもので、「いかがなさいますか」は、相手が「どうするつもりか」を問うものです。

従って、同じ敬語表現でも、その構成方法として 「いかがいたしましょうか」は謙譲語を使っており、「いかがなさいますか」は尊敬語を使っていると言う違いがあるのです。

まとめ

「いかがいたしましょうか」「自分が何をすべきか」を相手に問うもので、「いかがなさいますか」は、相手が「どうするつもりか」を問うものです。

「いかがいたしましょうか」は謙譲語を使い、「いかがなさいますか」は尊敬語を使っており、いずれも敬語表現です。

従って、目上の人や取引先の方に使われる言葉です。