「参りました」と「負けました」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文など、分かりやすく解説していきます。
「参りました」とは?
「参りました」は「参ります」の過去形です。
そして「参ります」は、「参る」に丁寧語の語尾を付与したものなのです。
これにより、「参りました」という形になります。
それでは、元の言葉である「参る」にはどのような意味があるでしょうか。
「参る」は比較的多くの意味を持つ言葉です。
最も一般的な使用方法は「行く、来る」です。
これを謙譲語表現した場合に「参る」になります。
さらに、この謙譲語のへりくだる部分だけを拡張して使用した場合には、「負ける、弱る、困る」などの意味でも使用されるのです。
「負けました」とは?
「負けました」は「参りました」と同じような意味で使用できます。
これは「負ける」に丁寧語の語尾である「ます」を付与して「負けます」にしています。
さらに「負けます」を過去形にすると「負けました」になるのです。
「負ける」は何かの優劣を争った場合に、劣っている立場になることを意味します。
このことから、「参りました」とは異なり、広い意味で使用されることはありません。
むしろ明白に勝負の「負け」を意味する言葉として使用できるのです。
「参りました」と「負けました」の違い
それでは「参りました」と「負けました」の違いはどこにあるでしょうか。
どちらも勝負で負けることを表せます。
しかし、その違いは汎用性にあると言えます。
「参りました」は「負ける」の意味で使用できます。
そして他にも「行く、来る、弱る、困る」などの意味にも使用できるのです。
これに対して「負けました」は、「負ける」の意味でのみ使用できる言葉です。
このようなに「参りました」と「負けました」は同じように使用できる言葉です。
しかし、「参りました」には他の意味もあり、「負けました」は意味が限定的だという違いがあるのです。
「参りました」の例文
「参りました」を使用した例文を挙げます。
例文からも「負ける」以外にも「行く、来る、困る」などの意味で使用できるのが分かるはずです。
・『さきほどこちらに参りました』
・『お金がなくなり、すっかり参りました』
・『今回の勝負は、私が参りました』
・『ライバル企業の戦略に完全に参りました』
「負けました」の例文
「負けました」を使用した例文を挙げます。
ここでは、勝負に「負ける」という意味でのみ使用できることが分かるはずです。
・『じゃんけんの勝負に負けました』
・『一回戦ですぐに負けました』
・『今回の勝負は、私が負けました』
・『ライバル企業の戦略に完全に負けました』
まとめ
このように「参りました」と「負けました」は、どちらも「負ける」の意味で使用できる言葉です。
しかし、「参りました」には他の意味もあり、「負けました」は意味が限定的だという違いがあるのです。