この記事では、ビジネス上での用途を含め「罵詈雑言」と「悪口雑言」の言葉の違いを、分かり易く解説致します。
「罵詈雑言」とは?
罵詈雑言は、ばりぞうごんという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事でしょうが、口汚くののしりを行うという意味の罵詈の文字に、相手を様々な形で悪く言う事といった意味がある雑言の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から罵詈雑言は、口を極めた様な悪口を表すのです。
「罵詈雑言」の使い方
罵詈雑言は、あらん限りの悪口を並び立てて罵りを行う事に対して使われる言葉となっています。
要するに口汚い言葉で相手を罵るという意味の言葉であるため、ビジネスシーンで直接的に相手に対して使用する様な言葉ではありません。
あるとすればその様な行為を行った第三者を、揶揄する様な時に登場する可能性がある程度です。
なので罵詈雑言は、ビジネスの場にはそぐわない言葉と言えます。
「悪口雑言」とは?
悪口雑言は、あっこうぞうごんという読み方をする言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、人をあしざまに言う事やわるくちといった意味を持っている悪口の漢字に、様々な悪口を言う事といった意味を所有する雑言の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ悪口雑言は、口汚く思う存分に悪口を言う事を示すのです。
「悪口雑言」の使い方
悪口雑言は、相手に向かって散々悪口を言うという意味に用いられる言葉となっています。
思う存分直接的に悪口を浴びせるという意味なので、ビジネスシーンで使われるとすればかなりこじれて険悪な関係になった際です。
とはいえビジネスの場には、基本的にそぐわない言葉であると言えます。
「罵詈雑言」と「悪口雑言」の違い
罵詈雑言と悪口雑言の文字表記を並べれば、最初の2文字が、罵詈と悪口という漢字の違いがある事に気付く事が可能です。
所がその後に続くのはどちらも雑言の漢字で、しかも共に悪口を言うという同じ意味合いを持っている点がややこしい所となっています。
とはいえ表す意味のニュアンスには、違いもあるのです。
まず罵詈雑言は、悪口を含めつつもとにかく口汚い言葉を相手に浴びせるという意味を表します。
一方の悪口雑言は、相手に対する悪口ばかりを並び立てる事を示すのです。
まとめ
2つの言葉は共に、雑言という漢字が用いられており、相手を罵るといった似た意味合いを持つ言葉となっています。
ですが最初の2文字が違う事で、罵る際のニュアンスに相違点を見出す事が可能です。
ちなみに罵詈雑言は、悪口を含めながらも兎に角酷く口汚い言葉を並べ立てる事に対して使用する言葉となっています。
対する悪口雑言は、相手の悪口を執拗に並べて罵る行為に対して用いるべき言葉です。