「予行練習」と「予行演習」の違いとは?使い方や例文など分かりやすく解釈

「予行練習」と「予行演習」の違い ビジネス用語【二語】

この記事では、「予行練習」【よこうれんしゅう】と「予行演習」【よこうえんしゅう】の例文、使い方、違いを分かりやすく説明していきます。

「予行練習」とは?

本番と同様に出演する人を集めて開催する会場で同じ環境を整えて練習するのが「予行練習」【よこうれんしゅう】と言います。

イベント当日に間違うことがないよう全員が勢揃いした状態で一から最後まで通して練習していき、すべての流れや内容を頭と体に叩き込みます。

企業よりも学校でよく使われている練習方法であり、合唱コンクールや運動会では「予行練習」して、最初から最後まですべて通してみて、ずれている箇所があれば見直すわけです。

運動会では綺麗に行進が揃うようみんなで歩いたり、体操、競技、応援の練習などもして、全員で一切乱れない動きを見せるのが目的です。

「予行演習」とは?

催事の前に練習するのが「予行演習」【よこうえんしゅう】と言い、実際通りで練習してみて、全体の流れを確認します。

イベントが始まる前に必ず「予行演習」しておき、本番当日には酷く緊張しないよう慣れさせておくためにも行われます。

演じるための練習という意味があるように、演技する前にその舞台の雰囲気に慣れさせるため演技したり、踊りを見せるときの本番前に行われるのも「予行演習」になります。

主に、学芸会や楽器演奏など見た目や音で人々を魅了するときの前に行われる練習を指す言葉です。


「予行練習」と「予行演習」の違い

「予行練習」「予行演習」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも本番前に行うものですが、「予行練習」は運動会や応援など主に体を動かすとき練習して、一連の動きに慣れさせるという意味が強く、集団で軽く全体的な流れを練習して覚えます。

一方の「予行演習」は演技や学問、演目を何度も繰り返して身に付けて、上達させることであり、主に、舞台俳優のように演技する人が練習することを指すという違いがあります。

「予行練習」の例文

・『密を避けながら運動会の予行練習する保育園が増えている』
近頃は子供が密にならないように工夫して、マスクしながら距離をとって予行練習する保育園が増えています。

・『高校の体育大会では予行練習が必要であり、本番さながらに行われる』
高校の体育大会では本格的に練習して、気持ちに活を入れることで本番ではさらにいい結果が残せるようになるのです。

「予行演習」の例文

・『ブルーインパルスの飛行は何度も予行演習したことで美しい五輪を描けた』
曲技飛行や歌を歌うなどする軍事パレードでは「予行演習」の方を使います。

・『予行練習して、本番当日に見に来る人たちに素晴らしい演技を見せる』
年に一度しかない大事なイベントを成功させるため「予行練習」するわけです。

まとめ

どちらもほとんど意味は変わりませんが、「予行練習」は参加者全員が同じ動きを一切乱れずに練習して、本番には素晴らしい動きができるようにしますが、「予行演習」は主に歌や踊り、演技などの練習することが目的であると覚えておくといいでしょう。