「します」と「しています」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「します」とは?
はじめに「します」について解説していきます。
「します」は「する」から来ています。
これは英語でいえば「Do」にあたります。
これを敬語表現にすると「する」が「します」になるのです。
同じような意味の言葉に「やる」もありますが、これも敬語表現にすると「やります」になります。
これらのことから、「します」にも「やります」にも「Do」の意味があると分かるはずです。
「しています」とは?
つぎに「しています」を解説します。
「しています」は「している」を敬語で表現したものです。
これは英語で表現するなら「Doing」に該当します。
同じ意味を持つ「やる」で言い換えると、「しています」は「やっています」になります。
この表現が示しているのは、これから予定されている行動ではなく、今現在実行している行動なのです。
「しています」も「やっています」も、「Doing」の意味があると理解すると、「します」との違いを明確に把握できるでしょう。
「します」と「しています」の違い
それでは「します」と「しています」の違いはどこにあるでしょうか。
これは、現在進行形か否かという事になります。
今まさに実施中であるものは「しています」です。
そして、これから実施することは「します」になるのです。
よく使う言葉だけに、しっかりと違いを考える機会は少ないでしょう。
しかし、厳密にはこのような違いがあるのです。
そのため、ビジネスでも間違えて使用される場合は多いですが、違いをしっかり理解することで誤用を防げます。
「します」の例文
ここでは「します」の例文を挙げていきます。
使用する場合は、「する」対象が何かを先に述べる用法が一般的です。
・『私は執筆します』
・『私たちは市場を征服します』
・『我々は業界トップを目指します』
・『弊社は世界一を目標にします』
「しています」の例文
ここでは「しています」の例文を挙げていきます。
例文から「します」と全く同じ使い方をしていることが分かるはずです。
しかし、文章の意味や受ける印象が大きく違うことに驚くのではないでしょうか。
このように、「しています」には、文章の意味を現在進行形に変える効果があるのです。
・『私は執筆しています』
・『私たちは市場を征服しています』
・『我々は業界トップを目指しています』
・『弊社は世界一を目標にしています』
まとめ
このように「します」と「しています」は同じような表現のため混同して使われることもあります。
しかし、実際は意味の違う言葉ですので、間違った使用方法にならないように、厳密に使い分ける必要があるのです。