この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる言葉の「お先に失礼します」と「お疲れ様です」について、その意味の違いや、使い方等を分かりやすく説明します。
「お先に失礼します」とは?
「お先に失礼します」は、ビジネスシーンでは、職場などで「先に退社します」と言う意味で使われる言葉です。
丁寧な言葉であり、同僚だけでなく上司にも使える言葉です。
その日の自分の仕事を終えて、退社する時に挨拶として、広く使われている言葉です。
「お先に失礼します」の使い方
・『今日は私用があるので、お先に失礼します』
・『申し訳ありませんが、今日はお先に失礼します』
・『予定の仕事が終わりましたので、お先に失礼します』
「お疲れ様です」とは?
「お疲れ様です」は、ビジネスシーンでは仕事で一区切りを付けた人の労をねぎらう言葉として、使われる言葉です。
例えば、重要な会議やイベントを終えて職場に戻ってきた人や、出先から職場に戻ってきた人や、先に退社する人に対して掛ける挨拶として使われる言葉です。
また先に退社する人が、まだ残っている人に掛ける挨拶として使われることもあります。
「お疲れ様です」は同僚にも上司にも使うことが出来る言葉です。
また、「お疲れ様です」に似た言葉として「ご苦労様です」と言う言葉がありますが、こちらは上司が部下に使う言葉で、上司や同僚に向かって使うべき言葉ではなので、注意が必要です。
「お疲れ様です」の使い方
・『出張、お疲れ様です』
・『長時間の会議、お疲れ様です』
・『お疲れ様です。寄り道せずにゆっくり休んでください』
「お先に失礼します」と「お疲れ様です」の違い
「お先に失礼します」は「先に退社します」と言う意味で使われる言葉で、「お疲れ様です」は文字通り「疲れられたことでしょう」と言う意味で、仕事で一区切りを付けた人の労をねぎらう挨拶として広く使われる言葉です。
「お疲れ様です」は先に記載した様に、退社する人が職場に残っている人に、退社時に掛ける挨拶の言葉として使われることもあります。
このシーンに限定して二つの言葉の違いを次に説明します。
「お先に失礼します」は先に説明した様に、同僚にも上司にも使える言葉です。
また「お疲れ様です」も相手の労をねぎらう言葉として、先に退社する人に使う場合には、同僚にも上司にも使えます。
しかし、自分が先に退社する場合には「お疲れ様です」は上司にも同僚に対しても使わない方が無難でと言えます。
先に退社するにも関わらず、残っている人の労をねぎらうのは生意気だと言うのが理由です。
従って、先に退社する際の挨拶としては、「お先に失礼します」を使うのが、無難であり適切だと言えます。
まとめ
「お先に失礼します」は、先に退社する人が残っている人に掛ける挨拶の言葉として、誰に対しても使える言葉です。
一方の「お疲れ様です」は、仕事で一区切りを付けた人の労をねぎらう意味で、広く使われる言葉です。
先に退社する人が「お疲れ様です」を使うケースもありますが、これは失礼とされており、そうした際には「お先に失礼します」を使うべきと言えます。