「いかがだったでしょうか」と「いかがでしたでしょうか」の違いについての解説です。
「いかがだったでしょうか」とは?
「いかがだったでしょうか」は、いかがという部分がどうであるかを意味するので、どうであるプラスして、さらにだったという状態を表す意味になります。
なので、言葉としては過去を指し示してどうであるかを述べるのが「いかがったでしょうか」です。
「いかがだったでしょうか」の使い方
「いかがだったでしょうか」は、過去の事情について強調して問いただす場合に使用します。
よってビジネスでは念押しという形で過去の事情についてどうであるかを問いただしますので若干ながら乱暴にも聞こえるのです。
「いかがでしたでしょうか」とは?
「いかがでしたでしょうか」は、丁寧に対象となる人物に対して、どうであるかを疑問形で訪ねていて意味については、どうでしたかと今まで見てきたものを現在に訪ねる意味を持ちます。
よってこの言葉は、今現在どう思っているかという意味です。
「いかがでしたでしょうか」の使い方
「いかがでしたでしょうか」は、過去に見てきたものを今現在において感想という形で述べてほしい場合に使用します。
なお、この言葉は、過剰なる敬語であり、いかがとでしょうが同じ敬語であるため、2重敬語になり実はふさわしい言葉ではありません。
しかも、この言葉、でしたでしょうかという部分が丁寧な言い回しにプラスする形でさらに疑問形を丁寧な言い回しにしているため、くどい印象があります。
「いかがだったでしょうか」と「いかがでしたでしょうか」の違い
両者の違いは、ニュアンスが異なり、だったとでしたのニュアンスによる違いです。
「だった」は、どうあるか指しており、別にこの部分は、丁寧さなどはありません。
逆に「でした」は、丁寧語や敬語に近い表現法だという違いがあります。
よって、丁寧な言い回しすぎでくどいのが「いかがでしたでしょうか」で「いかがだったでしょうか」は、それほどくどい言い回しではありません。
まとめ
実は、「いかがだったでしょうか」と「いかがでしたでしょうか」は、ビジネスにおいては2重敬語になるので日本語としては正しくないです。
しかも、両方とも過去を示したうえで疑問形をぶつけている点が共通点で、疑問のありどころが異なる点になり、「だったでしょうか」は、絶対に答えを聞き出そうという過去の話をしているというニュアンスが強くなっています。
一方、「でしたでしょうか」は、でしたが一応過去のことを指しているのですが、丁寧な表現にあるためあまり強く過去の話だと断言していません。
なので、それほど話を聞き出そうという気持ちが無いのです。
なお、過去に見てきたり聞いてきたものを尋ねる場合、ベストな言葉は、「いかがでしたか」であるため、こちらを使用するのがビジネスでは正しい日本語に値します。